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2025.06.01西普天間キャンパスに移転し、ホームページを刷新しました。リンク
講座紹介
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自然人類学研究
自然人類学を専門として、ゲノムと表現型の両面から、ヒトの進化や多様性について研究しています。 現生人類は、約20万年前にアフリカで誕生し、約5万年前からユーラシア大陸に拡散しました。 さらに、ベーリング海峡を渡り、約1万2千年前には南アメリカ大陸の南端まで到達します。 それまでの人類が進出できなかった極寒の地や島嶼地域にも、現生人類は進出することができました。 そして、それぞれの地域の環境に適応するべく、身体的な特徴を発達させていきました。 このようにして生まれたヒトの多様性を理解することは、ヒトが如何に様々な環境を克服してきたのかを知ることに繋がり、それは今後の医療のヒントになります。
琉球列島では、約3万年前の更新世人骨が出土しています。その人たちは、どこからどうやって来たのでしょうか。現在の沖縄の人々との繋がりはあるのでしょうか。 琉球列島における集団形成についても焦点をあてて研究しています。 -
肉眼解剖学教育
学部教育では、主に肉眼解剖学を担当します。琉球大学医学部では、現在、解剖学実習は1年次の後期に行われています。 医学部生にとって、解剖学実習は基礎医学学習のハイライトの一つであり、貴重な体験です。 ご献体された方々の尊いご遺志に感謝しながら、厳しくも楽しい解剖学実習となるよう努めております。
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研究課題
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可視的形質に関与する遺伝子同定のためのゲノム人類学研究
普段目にしている個人差や集団差には進化的な意義があり、その多様性を生む要因を解明することは、ヒトという生物を理解する上で重要です。 さらに、かたちや色といった特徴と関連する遺伝子とを結びつけることは、生命現象を分子レベルで理解することに大きな役割を果たします。 本研究では、 (1) 顔面形態、皮膚色、毛髪形態、体型のように、個体差があり、且つ、集団間で違いのある形質の遺伝的要因を同定することを目的とします。 また、耳や爪の形状といった遺伝性が高いとされている形質についても調べ、ヒト可視的形質の遺伝要因についての網羅的な研究を目指します。 (2) さらに、ゲノム多様性情報より、日本人集団の成り立ちや、可視的形質の多様性についての進化的意義を分子レベルから解明します。
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・試料・データの二次利用について #1 #2 -
医用画像を用いた日本人の解剖学的変異の解析とその遺伝要因の同定
コンピュータ断層撮影(CT)や核磁気共鳴画像法(MRI)などによる医用画像は、臨床において、益々重要性を増しております。 本研究は、医用画像を利用して人体の個体差の観察を行い、最新の遺伝子解析技術と組み合わせることで、基礎医学に役立つ新たな知見を得るものです。 本研究では、(1)医用画像を用いて、日本人における頭蓋顔面頸部を中心とした解剖学的形態の個体差を観察・精査し、また、三次元形状解析技術を駆使して新たな形態の解析手法を開発します。 (2)解剖学的形態の地域差を調査します。 (3)解剖学的形態の個体差と関連する遺伝子多型を同定します。 形態の多様性とその遺伝要因をあきらかにすることにより、形態の個体差が、環境要因、機能的な差、特定の疾患などとどのように関わっているかについて、更なる研究を促進することが期待されます。
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・試料・データの二次利用について #1 #2 -
常在微生物叢と環境・疾患・宿主遺伝子型との関連解析
近年のDNA配列解読技術などの技術革新によって、多種多様な微生物の集まり(これを微生物叢と呼びます)について、その動態を追うことが可能になってきました。 常在微生物叢のバリエーションを明らかにし、環境や宿主の体質や病態との因果関係を解き明かすことは、基礎医学的に重要であり、臨床の上でも治療や診断に有益な情報を与えることが期待されます。 本研究では、常在微生物叢のバリエーションについて観察した上で、環境要因、宿主側の体質や遺伝因子、あるいは様々な病態と常在微生物叢との関連や因果関係を明らかにします。
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・試料・データの二次利用について #1 #2 -
ヒト全ゲノム配列基盤情報の整備および集団遺伝学・分子進化学解析
本研究では、(1)主に沖縄集団のゲノム情報を整備し、形質・疾患関連遺伝子同定のための基盤情報としてデータベース化するとともに、他集団と比較して、その特徴を明らかにします。 (2)他機関で取得され利用可能なゲノム情報を含めて集団遺伝学解析を行うことにより、集団内の遺伝的構造、地域間の近縁性、集団間分化、集団の形成史などを明らかにします。 (3)形質関連アリルに着目し、その周辺ハプロタイプを調べることで、アリルの起源やアリルに働いた選択圧を明らかにし、形質の進化史を解き明かします。 特に、ゲノム情報を用いた集団動態の解析を高精度化し、集団の歴史を理解しながら疾患アリルの歴史を知ることで、ヒトと疾患の関係について理解を深めます。
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過去の課題における試料・データの二次利用について
研究室メンバー
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スタッフ
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木村 亮介 (教授) [researchmap][Google Scholar]
佐藤 丈寛 (准教授) [researchmap]
松平 一成 (助教) [researchmap][Google Scholar]
譜久嶺 忠彦 (技術専門職員)
川口 亮 (技術専門職員)
坂白 朋子 (事務員)
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大学院生
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立花 修平 (博士過程)
春川 慧 (博士過程)
照屋 大貴 (博士過程)
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客員研究員
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山口 今日子 (英国リバプールジョンムーアズ大学)
山崎 真治 (沖縄県立博物館・美術館)
後藤 新平 (南部徳洲会病院)
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論文・研究発表
アクセス
人体解剖学講座では大学院生・ポスドク研究員を募集しています。興味がある方はお気軽にご連絡ください。
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