地学系1・3年次合宿研修(2016/7/9〜10)

はじめに

7月9〜10日に慶良間諸島の座間味島へ1・3年次研修に行ってきました。 1・3年次研修は琉球大学の各学科で行われている公式活動の一つです。 新入生(1年次)と在来生(3年次)、そして指導教員が1泊2日の合宿を行い、 対話やレクリエーションを通じて様々なことを語り、 学問への取り組み方を話し合いながら相互信頼を確立し、 学生生活を有意義にすることを目的とします。 本年度、地学系では1年次と3年次の学生31名と、 1年次と3年次それぞれの指導教員が参加しました。 研修の様子を主に写真で紹介します。

座間味島にて。台風1号の通過後で波が少し高かったけど海はきれいでした!

那覇から座間味へ

那覇の泊にある旅客ターミナルに集合し、「フェリーざまみ」で座間味島を目指します。 この2日前に猛烈な勢力の台風1号が沖縄の数百キロ南方を通過し、 沖縄本島周辺の海上は風と4メートルのうねりが残っていました。 このため渡嘉敷や粟国など他の離島に向かう便は軒並み欠航したものの、 座間味行きは無事定刻で出航することになりました。 どうやら運に恵まれた学生が混じっているようです!?

大集団で行動するのは大変ですので、乗船前に1年次と3年次をミックスした各5〜6名のグループを編成します。 船内の行動から島内での活動まで、これからはこのグループ毎に行動することになります。

グループ単位で「フェリーざまみ」に乗船

泊港を出港し、那覇一文字防波堤を越えると東シナ海。 台風からのうねりが押し寄せる大海原をフェリーは翻弄されながら進みます。 乗船実習を経験したばかりの3年次は揺れる船の中でもわりと元気だったようです。

座間味港には定刻から30分遅れで到着し、ここから研修施設までは 荷物持ち担当が村営バス利用、それ以外は徒歩で移動します。 途中では映画「マリリンに逢いたい」のモデルの銅像や、砂岩の露頭で道草をしながら進みます。 スマートフォンのクリノメーター機能を使って露頭の走向を測る地学系らしい行動も見られました。

座間味に到着!心地よい海風を受けながら研修施設まで歩きます。

研修施設にて

研修施設では、1日目の午後にレクリエーションとしてグループ対抗の競技を行いました。 この競技の順位は、夕食の食材の選択権に直結するので皆必死でした。 その後は全員で夕食の準備。献立はカレーで基本材料はどのグループも同じですが、 競技で勝ち取った追加食材でテイストが大幅に変わることになり、グループ毎の腕が試されます。 追加食材には、ヨーグルトやチーズなどの無難なものから、ゴーヤーや油みそなどの沖縄食材まで多様で、味が楽しみです。 試食は指導教員の2名で行い、グループごとに異なるテイストを楽しみました。 どのチームのも個性があり、指導教員としては「総じて美味しかった」というのが正直な感想です。

夕食後はミーティングルームにて懇談会です。1年生は各自の自己紹介を行い、 3年生は地質、地球物理、大気海洋の各研究コースごとの紹介を行いました。 ゼミの方法や雰囲気など、コースごとに異なる特徴を持っており、 成績次第では希望のコースに入れないこともあることなどが説明され、 1年生は真剣に聞き入っておりました。

懇談会の後は星を見に外へ・・・と行きたかったのですが、 台風の影響で時々にわか雨の降るあいにくの天気だったので 星空はお預けとなりました。残念!というわけで、施設の中で 夜が更けるまで歓談して過ごしました。先輩から地学系の ディープな話が聞けたのではないでしょうか?

レクリエーションと夕食の様子
懇談会にて

2日目

朝起きたら全員でラジオ体操で目を覚まし、その後は2つのチームに分かれて掃除と朝食の準備を並行して行います。 2日目になると1年・3年の分け隔てなく作業が進んでいきます。 朝食のメニューは沖縄定番「ヒラヤーチー」と豚肉の生姜焼きでした。これにキャベツのサラダが 付くはずだったのですが、キャベツが行方不明・・・どこへ行った??

2日目の午前は施設のそばのビーチでレクリエーションの予定だったのですが、 フェリーの出発が時化のため4時間早まるとの村内放送があり、残念ながら予定を早めて早く帰ることになりました。 わずかな時間を使って海で泳いだ人の話では、ウミガメがビーチの近くまで来ていたそうです。

朝の様子

というわけで昼前には施設に別れを告げ、道草をくいながら港まで移動し、 フェリーに乗り込みました。帰りもフェリーは波に翻弄されながら進みます。 船内より甲板の方が良いという学生は波しぶきを浴びてびしょびしょに濡れながら船の旅を楽しんでおりました。

泊港で最後の集合写真

おわりに

以上のように、台風の影響で予定より早く終わってしまいましたが、 座間味島は沖縄出身の学生でもなかなか行く機会がない所ですので、 沖縄本島とは異なる離島の雰囲気を味わうことができて良かったと思います。 また、1年次と3年次の学年を超えた交流ができた点では満足できる内容だったと思います。 事前準備に奔走した3年生、お疲れ様でした。 1年生には2年後に先輩として頑張ってくれることを期待しています!


本ページの画像の無断転載を禁止します。
Copyright © 2016 Department of Earth sciences, University of the Ryukyus. All Rights Reserved.