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那覇に向かう航空機からの眺め。手前は伊平屋島。奥にある沖縄本島は雲に覆われる。

熱帯・亜熱帯の大気と雲について、地の利を生かした研究・教育を目指します

気象学研究室は2012年8月に開設(正確には復活)しました。 琉球大学の理学部物質地球科学科(地学系)に所属します。 琉球大学は亜熱帯の気候に属する日本で唯一の総合大学でもあります。 本研究室では、この沖縄という地の利を生かし、熱帯や亜熱帯の大気や雲について、 観測や数値モデルによりその力学的メカニズムの理解を目指します。

熱帯には今なお謎に包まれた現象が数多く残っています。 例えば、台風のような暴風を伴う渦がどうしてできるのでしょう?  台風がたてつづけに2・3個できることがあれば、全く起きないこともあります。一体この違いはどこから来るのでしょう?  天気図で低気圧が解析されているわけではないのに、大雨が降ることがあるのはなぜでしょう?  雨が多く降る夏があれば、たいして降らない夏もある。この違いはどこからくるのでしょう?  このような疑問に対し、明確に答えを述べている教科書は恐らくこの世に無いと思います。  なぜなら、世界中の気象学者がこれらの疑問に答えようと必至になって研究を続けているのに、まだ誰もが納得するような答えを得るのに至っていないからです。

 このような熱帯の大気現象の理解が遅れている理由の一つは、熱帯海洋上の観測点が乏しくデータが少なかったことです。しかし近年、高性能の気象観測衛星が運用され、  海洋上で様々な観測が行われるようになり、さらにコンピューターの性能向上によって高精度の数値シミュレーションが可能となりました。  例えば、数年前まで世界最先端の性能を誇った海洋研究開発機構の「地球シミュレーター」を使うと、 積乱雲が盛衰を繰り返しながら台風の発生に至る過程を再現できるようになりました。  理化学研究所に設置された最新のスーパーコンピュータ「京」では、地球を数百メートルのメッシュで覆う超高精度のシミュレーションで熱帯域の変動をシミュレーションする計画が進行中です。このようなシミュレーションは、十数年前まではとても考えられなかったことです。

 本研究室は開設して間もないため、大規模な数値計算や野外実験を行う研究基盤はありません。  しかし、上述のように高精度のデータが世の中には存在します。  まずはこれらのデータをうまく利用して、熱帯気象の謎に迫ってみたいと考えています。  そして将来的には、他研究機関との共同により、野外観測や数値シミュレーションも行おうと考えているところです。  沖縄を含む熱帯・亜熱帯域の気象に興味がある、気象データに触れてみたい、気象の研究をしてみたいという方、ゆくゆくは気象の分野で仕事をしてみたいという目標をお持ちの方、ぜひ一緒に研究をしてみませんか?

本研究室の略称は"Met_RQ"(めっと・りゅーきゅー)です。 Meteorological Laboratory, University of the Ryukyus を略したものです。 研究室は千原キャンパス理系複合棟の7階にあります。


琉球大学千原キャンパス。左端の建物が理系複合棟。
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