過去のゼミ
2011年度
2011年4月18日
研究進捗状況報告
小林しおり(D3),杉本親要(D3),藤田紗貴(B4)
2011年4月25日
研究進捗状況報告
Amy Arnett(D1),安室春彦(M2)
2011年5月9日
研究計画発表
西林孝紘(B4),正木良(B4),三登龍一(B4),村井咲樹(B4)
2011年5月16日
池田 譲 (Prof.):【トピック紹介】
頭足類学講座:頭足類の受精に関する諸問題
座長の一声:エイミー アーネット さん
Today Ikeda-sensei enlightened us on the ins and outs of cephalopod reproduction with emphasis on fertilization. Today’s seminar ended in an interesting discussion of the various mating strategies of cephalopods.
2011年5月23日
杉本親要 (D3):【論文紹介】
Experiments on whether schooling by their prey affects the hunting behaviour
of cephalopods and fish predators
St S. R. J. Neill and J. M. Cullen
Journal of Zoology 172: 549–569(1974)
座長の一声:
今週の発表は杉本さんで、対捕食者戦略としての群れの機能を行動学的に検証したという内容でした。確かに、群れでいた方が単独でいるよりも捕食される可能性が少なくなるという結果が得られていました。しかし、個体の状態等の他の要素からも結果が影響されやすそうで、このような実験的な検証は証明が難しそうだなとも改めて感じました。
2011年5月30日
① 小林しおり (D3):【論文紹介】
SEROTONIN IS A FACILITATORY NEUROMODULATOR OF SYNAPTIC TRANSMISSION
AND “REINFORCES” LONG-TERM POTENTIATION INDUCTION IN THE VERTICAL
LOBE OF Octopus vulgaris
T. SHOMRAT, N. FEINSTEIN, M. KLEIN AND B. HOCHNER
Neuroscience 169: 52-64(2010)
② 正木 良 (B4):【論文紹介】
High DHA content in Artemia is ineffective to improve Octopus vulgaris paralarvae rearing
Pedro Seixas, Manuel Rey-Méndez, Luísa M.P. Valente and Ana Otero
Aquaculture 300: 156-162(2010)
座長の一声:三登 龍一 くん
今回正木君が紹介した論文は、3つの異なる栄養強化を施したアルテミアをパララーバに給餌し、それぞれの給餌区においてのパララーバの成長率・生残率を記録し、栄養分析を行ったものでした。パララーバの乾燥重量とタンパク質:脂質比に正の相関があったとのことですが、やはり比の値が高すぎるとダメなような気もします。丁度良い比の値を持つ餌生物や栄養強化の方法が見つけられると、微細藻類で強化したアルテミアを与えた群よりも良い結果が得られるかもしれません。
小林さんのが紹介した論文は、腹足類(ウミウシ)で認められている学習モデルで見られるセロトニンによる神経修飾作用がマダコでも保存されているかどうかを調べたものでした。マダコは、系統的に近いとされるウミウシと共通のシステムをある部分で持ちつつも、ウミウシにはないシステムも持っているようでした。これもマダコの複雑な学習能力を見ると自然なことのように感じました。
2011年6月6日
① 安室春彦 (M2):【論文紹介】
Cuttlefish use visual cues to control three-dimensional skin papillae for camouflage
Justine J. Allen, Lydia M. Mäthger, Alexandra Barbosa and Roger T. Hanlon
Journal of Comparative Physiology 195: 547-555(2009)
② 西林孝紘 (B4):【論文紹介】
Ontogeny of Sex Differences in Defensive Burying Behavior in Rats: Effect of Social Isolation
Hiroyuki Arakawa
AGGRESSIVE BEHAVIOR 33: 38-47(2007)
座長の一声:藤田 紗貴 さん
西林君の発表は、ラットの嫌悪刺激を発するものを埋める行動(覆い隠し行動)に注目し、性別、日齢、社会的環境による影響や関係性を調べるものでした。未熟期に隔離すると覆い隠し行動が増加し、成熟してから隔離すると減少する結果でしたが、社会的環境と覆い隠し行動の関係性が説明されていればもっとおもしろいなと思いました。
安室さんの発表は、ヨーロッパコウイカを用いて、視覚情報と触覚情報が突起表出にどのように関係しているのか、というものでした。砂地、砂利、石地の3種の底質を、本物の底質、ガラス板で覆った本物の底質、写真の3つのバージョンを使い実験しました。バージョンに関係なく突起表出したため、視覚情報が重要だとわかりましたが、杉本さんの意見の「透明な物質を使った底質で実験する」というのは、触覚情報と突起表出の関係性がみえていいなと思いました。
2011年6月13日
① 三登龍一 (B4):【論文紹介】
Perception of edges and visual texture in the camouflage of the common cuttlefish,
Sepia officinalis
S. Zylinski, D. Osorio and A. J. Shohet
PHILOSOPHICAL TRANSACTIONS OF THE ROYAL SOCIETY B 364: 439-448 (2009)
② 村井咲樹 (B4):【論文紹介】
Perception of biological motion in common marmosets (Callithrix jacchus): by females only
J. Brown, G. Kaplan, L. J. Rogers and G. Vallortigara
ANIMAL COGNITION 13: 555-564 (2010)
座長の一声:西林 孝紘 くん
第8回ゼミでは三登くんと村井さんの発表でした。
始めに三登くんの発表ではボディパターンを定量化するという色々ややこしいことに挑戦した論文でした。観察や評価に主観が入ってしまうのはやむを得ないのでしょうか。評価って難しいです。
村井さんはBM(Biological motion)を見た動物が、それを動物として認識出来るかという研究でした。動物がこれを認識できるということならば、人間も無意識にこのBMに含まれる要素で生き物を認識しているということなのかもしれません。
2011年6月20日
① 池田 譲 (Prof.):【トピック紹介】
頭足類学講座:パララーバの行方
② 小林しおり (D3):【論文紹介】
FaRP cell distribution in the developing CNS suggests the involvement of FaRPs
in all parts of the chromatophore control pathway in Sepia officinalis (Cephalopoda)
Salima Aroua, Aude Andouche, Madeleine Martin, Sébastien Baratte and Laure Bonnaud
Zoology 114: 113-122 (2011)
座長の一声:正木 良 くん
今回の輪読は池田先生のパララーバに関する講座と小林しおりさんのヨーロッパコウイカのFaRPアミド関連のペプチドの検出する時期とその影響を調べたものでした。
池田先生の話は私の今後の研究やそれに関する話であるため大変興味深い内容でした。先生の話の最初であったように「para(偽または亜)+larvae(幼生)=paralarvae」という単語は今では聞きなれた単語になってしまいましたが、研究室配属当初は日本語訳が見つからずに困惑していたものでした。このparalarvae(以下パララーバ)は発生初期にプランクトンのような遊泳期を持ち、その後着底するなどの変化を見せる頭足類の幼体をあらわすものとして、当時の頭足類研究者らが決めた単語でした。現在では、外洋性アカイカ科の幼体で触腕が未発達なrhynchoteuthion(リンコトウチオン)などの種類が確認されるようになってきているようです。しかし、これらのパララーバの生態は現在でも何を摂餌しているのか、なぜ遊泳期を持つのか等多くの謎が残っています。私もこの謎を解き明かす研究に貢献できるよう日々精進していきたいと思いました。
また、しおりさんのヨーロッパコウイカにおけるFaRP検出では早ければ胚発生初期にこのFaRPが発現し、その免疫反応が確認されたとありました。このFaRPはさまざまな動物で運動や摂食、排泄などの生命活動に関係しているとのことでした。このFaRPが今後頭足類にどのような影響を与えるのかがこの先解明され、先のパララーバのような成長・発達のメカニズムの解明に役立つ、というような研究が発表されればいいなと、頭足類の初期飼育を勉強していく私にとって大変興味深い発表でした。
2011年7月4日
① 藤田紗貴 (B4):【論文紹介】
I Know My Neighbour: Individual Recognition in Octopus vulgaris
Elena Tricarico, Luciana Borrelli, Francesca Gherardi and Graziano Fiorito
PLoS ONE 6: e18710 (2011)
② 村井咲樹 (B4):【論文紹介】
Rhesus monkeys (Macaca mulatta) do recognize themselves in the mirror:
Imprications for the evolution of self-recognition
Abigail Z. Rajala, Katharine R. Reininger, Kimberly M. Lancaster and Luis C. Populin
PLoS ONE (2010)
2011年7月11日
① 西林孝紘 (B4):【論文紹介】
Effects of isolation-rearing on the development of social behaviors
in male Mongolian gerbils (Meriones unguiculatus)
Michito Shimozuru, Takefumi Kikusui, Yukari Takeuchi and Yuji Mori
Physiology & Behavior 94: 491-500 (2008)
② 正木 良 (B4):【論文紹介】
Cephalopod hatchling growth: the effects of initial size and seasonal temperatures
Leporati, S, Pecl, GT and Semmens, JM
Marine Biology 151: 1375-1383 (2007)
2011年7月25日
① 三登龍一 (B4):【論文紹介】
The scaling effects of substrate texture on camouflage patterning in cuttlefish
Chuan-Chin Chiao, Charles Chubb, Kendra Buresch, Liese Siemann and Roger T. Hanlon
Vision Research 49 : 1647-1656 (2009)
② 安室春彦 (M2):【論文紹介】
Disruptive coloration elicited on controlled natural substrates in cuttlefish, Sepia officinalis
Lydia M. Mäthger, Chuan-Chin Chiao, Alexandra Barbosa, Kendra C. Buresch, Sarrah Kaye
and Roger T. Hanlon
The Journal of Experimental Biology 210: 2657-2666 (2007)
2011年10月25日
① 西林孝紘 (B4):【論文紹介】Schooling tendency and foraging benefit in the ocean surgeonfish
Nancy G. Wolf
Behavioral Ecology and Sociobiology 21: 59-63 (1987)
② 安室春彦 (M2):【論文紹介】
Effects of environmental enrichment on males of a docile inbred strain of mice
Vera Marashi, Angelika Barnekow, Norbert Sachser
Physiology & Behacior 82: 765-776 (2004)
2011年11月01日
① 正木 良 (B4):【論文紹介】
Factors influencing the embryonic development and hatchling size of the
oceanic squid Illex coindetii following in vitro fertilization
Roger Villanueva, Daniel Quintana, Giuliano Petroni, Anna Bozzano
Journal of Experimental Marine Biology and Ecology 407: 54-62 (2011)
② 阿部 翔 (B3):【論文紹介】
Observational learning in orangutan cultural transmission chains
Marietta Dindo, Tara Stoinski and Andrew Whiten
biology letters 7: 181-183 (2011)
2011年11月09日
① 三登龍一 (B4):【論文紹介】
Hyperspectral imaging of cuttlefish camouflage indicates good color match in the eyes of fish predators
Chuan-Chin Chiao, J. Kenneth Wickiser, Justine J. Allen, Brock Genter,
and Roger T. Hanlon
Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America 108: 9148-9153 (2011)
② 伊芸大輝 (B3):【論文紹介】
Evidence of social learning in black-and-white ruffed lemurs(Varecia variegate)
T. S. stoinski, L. A. Drayton and E. E. Price
biology letters 7: 376-379 (2011)
2011年11月15日
① 村井咲樹 (B4):【論文紹介】
Where do mirror neurons come from?
Cecilia Heyes
Neuroscience and Biobehavioral Reviews 34: 575-583 (2010)
② 関 航一 (B3):【論文紹介】
Maternal presense and envionmental enrichment affect food neophobia of piglets
Marije oostindjer, Julia Mas Muñoz, henry Van dn Brand, Bas Kemp and J. Elizabeth Bolhuis
biology letters 7: 19-22 (2011)
2011年11月22日
豊崎宗一郎 (B3):【論文紹介】
Double cones are used for color discrimination in the reef fish, Rhinecanthus aculeatus
Vincenzo Pignatelli, Conor Champ, Justin Marshall and Misha Vorobyev
biology letters 6: 537-539 (2010)
2011年11月29日
福嶋綾佳 (B3):【論文紹介】
The effects of familiarity and social hierarchy on group membership decisions in a social fish
Lyndon A. Jprdan, Marian Y. L. Wong and Sigal S. Balshine
biology letters 6: 301-303 (2010)
2011年12月06日
① 阿部 翔 (B3):【論文紹介】
Social learning in a non-social reptile(Geochelone carbon aria)
Anna Wilkinson, Karin Kuenstner, Julia Mueller and Ludwig Huber
biology letters 6: 614-616 (2010)
② Amy Arnett (D2):【レビュー】
Hormones and behavior: stress hormones
2011年12月13日
① 伊芸大輝 (B3):【論文紹介】
A simple test of vocal individual recognition in wild meerkats
Simon W. Townsend, Colin Allen and Marta B. Manser
biology letters published online 12 Octorber 2011
② 豊崎宗一郎 (B3):【論文紹介】
Visual signals of status and rival assessment in Polistes dominulus paper wasps
Elizabeth A Tibbetts and Rebecca Lindsay
biology letters 4: 237-239 (2008)
2011年12月20日
① 関 航一 (B3):【論文紹介】
Heterospecific alarm call recognition in a non-vocal reptile
Maren N. Vitouesek, James S. Adelman, Nathan C. Gregory and James j. h. St Clair
biology letters 3: 632-634 (2011)
② 福嶋綾佳 (B3):【論文紹介】
Predator-specific camouflage in chameleons
Devi Stuart-Fox, Adnan Moussalli, and Martin J Whiting
biology letters 4: 326-329 (2008)
2012年度
2012年4月23日
① 池田 譲 (Prof.):【トピック紹介】
摩訶不思議な知者に聴けー研究位置の確認ー
② 安室春彦 (D1):【トピック紹介】
環境エンリッチメントを考える新たな要素としての光環境
座長の一声:福嶋 綾佳 さん
今回の池田先生の発表は、私たちが頭足類を研究対象として用いる理由、また、本研究室で取り組んでいる研究テーマについての確認をするというものでした。無脊椎動物でありながら「海の霊長類」と呼ばれるほど高い知能を持つ頭足類を研究することの重要性を改めて実感しました。
安室さんの発表は、環境エンリッチメントに光環境という新たな要素を提案するという話でした。イカの飼育にどのくらいの光が適切なのかといったことは、視覚の実験などにも応用できそうだと思いました。また、動物にとって「happy」であるということは本当に「エンリッチメント」につながるのか・・・なかなか難しい議論があり、考えさせられました。
2012年5月14日
① 杉本親要 (PD):【報告】
ホタルイカの横顔〜富山県新湊を訪ねて〜 & 2012年度研究計画
② 阿部 翔 (B4):【論文紹介】
Parameters of rewards on choice behavior in Siamese fighting fish (Betta splendens)
Martin S.Shapiro,Ashley L.Jensen
Behavioural Processes 82:30-38 (2009)
座長の一声:安室 春彦 くん
今日の発表者は杉本さんと阿部くんでした.
杉本さんの発表内容は,ミネソタ大の中嶋先生とご同行して訪れた富山でのホタルイカの紹介と実際自分で観察した感想,そして今年の研究計画でした.発光器を持つという点でホタルイカは非常に興味深いですが,水槽内ではあまり明瞭な群れ行動を示さないことや,意外と発光が弱い点など,一体ホタルイカは自然下でどのような生活をしているのだろうか?と思いました.また,実験計画の内容は群れと視覚的コミュニケーションという,非常にユニークな視点からのもので,結果が楽しみだなと思いました.
阿部君の発表内容は,ベタという魚類において雄ー雄間の闘争関係が条件付けの強化因子として働く,というものでした.精巧な実験方法により明瞭な結果が示されており,非常にわかりやすいものでした.しかし,皆の議論の的はやはり,そもそも何故闘争が条件付けの強化因子として働くのか?という点でした.単純に考えれば,闘争はコストが大きく,ベタでは相手が死ぬまで闘争をやめないので,寧ろ回避する方向に働くように思えます.面白い生き物がいるもんだなと思いました.
2012年5月21日
① LEI Shuhan (D2):【研究発表】
Phisiological study on embryo and subadult ofSepia esculenta
② 伊芸 大輝 (B4):【論文紹介】
Growth and survival of Octopus vulgaris (Cuvier 1797) paralarvae fed on three
Artemia-based diets complemented with frozen fish flakes, crushed zooplankton and
marine microalgae
Lidia Fuentes, Francisco Javier Sánchez, María Jesús Lago, José Iglesias, Gema Pazos, Fatima Linares
Scientia Marina 75(4) : 771-777 (2011)
座長の一声:関 航一 くん
今回の発表者はLEI Shuhanさん、伊芸大輝さんでした。
LEIさんはコウイカの卵、胚、亜成体の生理学について5つの実験について発表しました。
まず最初のコウイカの個体数の推移には非常に驚かされました。胚発生の写真は見ていて非常に興味深く、また組織学の映像も恥ずかしながら経験に乏しかったのでとても新鮮でした。中国でもやはりイカは食されているようで、この現状は由々しき事態のようでした。コウイカのみならず、頭足類の今後の好転を期待せずにはいられませんでした。
伊芸くんはマダコの商業的な飼育に関しての発表でした。しかしながら、目的にある商業的水準について、考察の記述が少なかった為に皆の中でも様々な物議を交わしました。やはり結果のデータが多少乏しかったとの印象が大きかったです。しかしこのような商業目的の飼育実験は関心があったので非常に興味深かったです。タコは自分の大好物でもあるので経済的にも効率的な養殖の成功は僕も大変祈願することであり、またその研究もしてみたいと意欲をそそられました。
2012年5月28日
① 関 航一 (B4):【論文紹介】
Influence of different types of environmental enrichment on the behaviour of finishing
pigs in two different housing systems 3. Hanging toy versus routable toy of the same material
Kamara Scott, Lisa Taylor, Bhupinder Pal Gill, Sandra A. Edwards
Animal Behaviour Science 116 : 186-190 (2009)
② 西林 孝紘 (M1):【論文紹介】
Personality counts: the effect of boldness on shoal choice in three-spined sticklebacks
Jennifer L. Harcourt, Gemma Sweetman, Rufus A. Johnstone, Andrea Manica
Animal Behaviour 77 : 1501–1505 (2009)
座長の一声:伊芸 大輝 くん
今回の発表者は関君と西林さんでした。関君は豚に対するエンリッチメントの効果に関する発表でした。エンリッチは動物にかかるストレスを減らす目的で遊具などを設置するというような認識でしたが、その定義が広がっている傾向があるらしく、今では、溜まったストレスを発散させる二次的作用も含まれるという考えがあるらしいです。そこで、今回の発表はその二次的作用を考えたエンリッチを豚に施してました。エンリッチ効果はどこまで含まれるかといのは結構重要じゃないかと思いました。
西林さんの発表はイトヨが加わるべき群れを選択する判断要素みたいなものに注目する研究でした。群れが加わった個体にその動向を会わせてる可能性があるっていうのが驚きでした。イトヨは周りのひと(魚)を良く見てるんだなぁと思いました。
2012年6月4日
① 豊崎 宗一郎 (B4):【論文紹介】
Crowding, an environmental stressor, blocks long-term memory formation in Lymnaea
Pascaline De Caigny and Ken Lukowiak
The Journal of Experimental Biology 211 : 2678-2688 (2008)
② 三登 龍一 (M1):【論文紹介】
The use of background matching vs. masquerade for camouflage in cuttlefish Sepia officinalis
Kendra C. Buresch, Lydia M. Mäthger, Justine J. Allen, Chelsea Bennice, Neal Smith, Jonathan Schram,
Chuan-Chin Chiao, Charles Chubb, Roger T. Hanlon
Vision Research 51 : 2362–2368 (2011)
座長の一声:阿部 翔 くん
今回の発表者は豊崎君と三登さんでした。
豊崎君の発表は淡水産の巻貝における学習に関するものでした。この論文にはいくつもの実験と、その結果である多くのグラフが含まれていて、読むだけでも骨が折れる長さでした。その内容や実験方法はとても興味深く、記憶形成のタイミングが明確に示されていたり、見たことのない実験方法に驚いてばかりでした。
三登さんの発表はコウイカのカモフラージュ、特に三次元物体に擬態するマスカレイドという行動についての論文でした。ここでは、実験方法やその解析方法が議論の的となっていました。
2012年6月11日
① 村井 咲樹 (M1):【論文紹介】
Cattle discriminate between familiar and unfamiliar conspecifics by using only head visual cues
Marjorie Coulon・Claude Baudoin・Yvan Heyman・Bertrand L. Deputte
Animal Cognition 14:279-290(2011)
座長の一声:三登 龍一
今回の発表者は村井さんでした。
今回紹介された論文は、ウシが同種個体の頭部の2Dイメージのみで既知・未知の個体の識別をすることが可能かどうかを検証するものでした。様々な角度から撮影されたウシの写真を用いておりましたが、その角度によらず個体識別をすることが可能でした。頭部の白黒模様の特徴が一番の判断材料だと思われましたが、角度によってそれだけでは判別できないものもあったので、単純にその特徴だけを使っているとは考えにくいようです。個人的には「ウシはここで他個体を判別している!」といったような明確なものがあるのではなく、輪郭に特徴がある個体に対しては輪郭を、耳に特徴がある個体に対しては耳といったように、その個体の最も特徴的な部分を判別に用いているような気もします。その感覚はヒトと同じかもしれません。
2012年6月18日
① 杉本 親要 (PD):【報告】
イカ類の遺伝子〜京都での研究報告も兼ねて〜
② 阿部 翔 (B4):【論文紹介】
Memory of Visual and Topographical Features Suggests Spatial Learning in Nautilus (Nautilus pompilius L.)
Robyn J. Crook, Roger T. Hanlon, Jennifer A. Basil
Journal of Comparative Psychology 123(3):264-274 (2009)
座長の一声:村井 咲樹 さん
今回の発表者は、杉本さんと阿部君でした。
杉本さんの発表は、京都での遺伝子実験に関するお話でした。マイクロサテライトが個体ごとにどの程度異なっているのか、ということを2週間かけて実験されました。細かな作業の積み重ねの結果、ミトコンドリアのマイクロサテライトからサンプルのアオリイカは3種類に分かれることが分かりました。この結果は、母親によって子の社会的属性が異なるのか、といったような研究の第一段階になると感じました。今回使用されたプライマーでは複製が起きなかったことから、アオリイカ用のプライマーの必要性が強く求められていると思いました。
阿部君の発表では、オウムガイの記憶能力と空間学習に関する論文が紹介されました。オウムガイが他の無脊椎動物に類を見ない長期記憶を持ち、さらに立体構造物を認識して学習する能力をも持っているかもしれないということが示されていました。一方で、学習の実験には常に付きまとう個体の使用や試行回数の制限の問題、さらにオウムガイがどのように立体構造物を認識していたのかという考察については疑問が生じました。期待される結果と、仮説を立証するための実験手法をいかに深く突き詰めるかが不可欠であるということを改めて感じた次第です。
2012年6月25日
① 岡本 光平 (D2):【報告】
トラフコウイカにおける体色変化能力を用いた対捕食者行動とその機能の解明(研究経過報告)
② 安室 春彦 (D1):【論文紹介】
Octopuses (Octopus bimaculoides) and cuttlefishes (Sepia pharaonis, S. officinalis) can conditionally discriminate.
Hvorecny LM, Grudowski JL, Blakeslee CJ, Simmons TL, Roy PR, Brooks JA, Hanner RM, Beigel ME, Karson MA,
Nichols RH, Holm JB, Boal JG
Animal Cognition 10(4): 449–459 (2007)
座長の一声:西林 孝紘 くん
今回の発表者は、岡本さんと安室さんでした。
岡本さんの発表は、初めにキアゲハの幼虫の体色についての論文紹介で、その後自身の研究報告でした。キアゲハの体色は警告色と背景同化の間を取り、近くで見ると警告色に見え遠くから見ると背景同化に見えるという戦略を取ったのではないかという話で、非常にわかりやすくて納得できました。研究の報告では噂の魚の模型が使用されていました。瀬底の巨大水槽を使ってのダイナミックな実験で、とても興味深かったです。やはりコウイカの表出パターンの解明はなかなか一筋縄ではいかないようで、傾向が見られるものとそうでないものが結果として出ていました。しかし、今年はさらに進んだことをされるみたいなので、これからどんどん明らかになっていくと思います。頑張ってください!
安室さんはタコとトラフコウイカ、ヨーロッパコウイカにおける条件性弁別が可能かどうかという論文を発表されました。タコは野外観察によると、自分の巣穴を中心に動き回って最終的にきちんと自分の巣穴に帰るそうです。また一度いったところには当分の間いかないそうです。結果として、タコは条件性弁別ができるという結果になったそうで、周りの反応としても「やっぱりね」といった感じでした。コウイカの方はタコほどではありませんが、条件性弁別が可能(?)であったという結果(実験方法には様々な批評が飛び交っていましたが・・・)が出ていました。タコ以外ではミツバチなどでも条件性弁別が可能だそうで、質疑応答でも出たのですがタコやミツバチといった巣穴を拠点にして活動を行う種において条件性弁別の必要性は議論の余地はないと思うのですが、ではなぜヨーロッパコウイカのような巣穴を持たない種でも条件性弁別が可能なのか?といった疑問が生じました。これに関しては様々な意見が出たのですが、一つとしては本来は自然界では使っていないかもしれないが、能力的に可能であるということと、もしかしたら産卵場所や採餌場所のようなものを覚えるために用いているかもしれないというものでした。やはり、研究室などだけではわからないこともあるので野外での調査も重要であると感じた発表でした。岡本さん、安室さんお疲れ様でした。
2012年7月2日
① 西林 孝紘 (M1):【論文紹介】
Shyness and boldness in pumpkinseed sunfish: individual differences are context-specific
KRISTINE COLEMAN & DAVID SLOAN WILSON
ANIMAL BEHAVIOUR 56: 927-936(1998)
② 関 航一 (B4):【論文紹介】
A “Mimic Octopus” in the Atlantic: Flatfish Mimicry and Camouflage by Macrotritopus defilippi
ROGER T. HANLON, ANYA C. WATSON1, AND ALEXANDRA BARBOSA
The Biological Bulletin 218: 15–24(2010)
座長の一声:豊崎宗一郎 くん
西林さんの発表
1998年に発表された研究であり、行動気質に着目したShy-Boldの実験としてはまだ先駆的な時代のものです。実験では3つのShy-Boldグループに分類されたサンフィッシュを池に放流して、それらの行動観察を行いました。その結果はShy-Boldがコンテキスト特異的であることを示して、近年示唆されている行動シンドロームを棄却する内容であったために大変な物議を呼びました。私の主観ではShy-Boldが条件によって変化することは十分にありえる話だと思いましたが、方法論の問題やShy-Boldといった性格が条件によって簡単に変化すると本当に言えるのかなど熟慮すべき内容を多く残す発表となりました。
関の発表
研究ではミミックオクトパス(俗称)の観察結果が報告されていました。本種の報告事例は少なく、実際の観察映像を含めた発表はとても興味深かったです。しかし、本研究で述べられたカレイ類に対する擬態の可能性については池田研メンバーによってことごとく(遠慮がちに)否定されてしまい、発表者もたじたじといった様子でした。本種の特殊な遊泳方法が擬態による利益よりむしろ移動効率や背景同化に関わる能力なのではと指摘されてはいたのですが、私としてはその結果により姿がカレイに似るというのもまた面白いなと稚拙ながら考えていました。
2012年7月9日
① 豊崎 宗一郎 (B4):【論文紹介】
Peripheral injury induces long-term sensitization of defensive responses to visual and tactile stimuli in the squid Loligo pealed,
Lesueur 1821
Robyn J. Crook, Trevor Lewis, Roger T. Hanlon and Edgar T. Walters
Experimental Biology 214: 3173-3185(2011)
② 三登 龍一 (M1):【論文紹介】
Behavioural relevance of polarization sensitivity as a target detection mechanism in cephalopods and fishes
Vincenzo Pignatelli, Shelby E. Temple, Tsyr-Huei Chiou,
Nicholas W. Roberts, Shaun P. Collin and N. Justin Marshall
Philosophical Transactions of the Royal Society B 366: 734-741(2011)
座長の一声:杉本親要 さん
豊崎君の発表は、身体への傷害が長期の感覚鋭敏化を引き起こすかどうかを検証した研究だった。著者らは、アメリカケンサキイカを対象に、腕先端の切除という傷害が視覚および触覚刺激に対する反応において鋭敏化を引き起こすかどうかを調べた。結果は、傷害により視覚・触覚刺激に対する防衛反応の増強が見られた。視覚情報を遮断する条件を設定するために、ゴムバンドとアイパッチで目隠しをするという手法は斬新であった。しかし、身体への傷害の方法と視覚・触覚刺激方法が全く異なっており、そもそも鋭敏化が引き起こされたのかどうかという議論が交わされた。著者らは、傷害を受けた個体はそれをカバーするために刺激に対して敏感になるとの考えであった。
三登君の発表は、頭足類および魚類が偏光知覚を対象検出に用いているかどうかを検証した研究だった。著者らは液晶モニタを改造し、統制された偏光を提示できるシステムを作成することで、対象動物の偏光知覚を検証した。白背景に対して、黒丸が拡張する像(捕食者)と一定の大きさの黒丸がランダムに動き回る像(餌生物)を用意し、そのまま提示する条件と偏光コントラストのみで提示する条件を設定した。頭足類は捕食者像についてのみ両条件で反応したが、魚類は偏光条件では全く反応しなかった。頭足類の偏光知覚についての知見は過去にもあるが、捕食者検出に用いている可能性を示した点で新規性がある。一方、魚類は、偏光知覚が可能な種を対象としたにもかかわらず、偏 光像への反応を検出できなかったことから、対象検出以外の機能が示唆された。著者らは、像をそのまま提示する条件に反応した場合のみ、偏光条件を提示していたことから、方法論上の問題点について指摘する意見が出された。つまり、通常条件には反応しないが、偏光条件では反応が見られる場合も想定されるため、頭足類および魚類におけるその場合の結果も加味した考察が必要との議論であった。
2012年7月17日
① 村井 咲樹 (M1):【論文紹介】
Numericalassessment and individualcall discrimination by wild spotted hyaenas, Crocuta crocuta
Sarah Benson-Amram, Virginia K. Heinen, Sean L. Dryer, Kay E. Holekamp
Animal Behaviour 82(4): 743-752(2011)
② 伊芸 大輝 (B4):【論文紹介】
Relationship between nutritional and rearing parameter of Octopus maya juvenile fed with different ration of crab paste
D.QUINTANA,C.ROSAS & E.MORENO-VILLEGAS
Aquaculture Nutrition 17; 379-388(2011)
座長の一声:阿部 翔 くん
今回のゼミ発表は村井さんと伊芸君でした。
村井さんの発表は、ブチハイエナが未知の同種個体の鳴き声から相手の個体数を推定する能力を検証する実験で、その方法は単独 集団状態のハイエナに単独 複数のハイエナの鳴き声を聞かせて、その後の行動を観察するものでした。その結果、単独のハイエナは複数個体の鳴き声から遠ざかり、複数のハイエナは単独の鳴き声に近づく傾向がみられたそうです。この実験は野外で行われ、一部の予定していた行動観察ができなかったようで、野外での実験では思い描いた通りに実行するのが難しいものなのだろうと思いました。
伊芸君の発表は、人工飼料を与えられたユカタンタコの子供の成長 生残率、酵素活性などを調べたものでした。
頭足類で人工飼料を用いた飼育は成功例が少ないため、水産業としての飼育は一部の種に限られています。そんな中、この研究ではユカタンタコにおいて新しい人工飼料を開発したというのは、割と画期的なことではないかなと思いました。
結果は、人工飼料を充分量以上与えれば普通の餌と同等の成長 生残率となることが示されました。しかし、その差はあまり大きいものでなく、餌の量より1日に与える回数を増やした方がより成長 生残するのでは?という意見がでていました。
2012年10月29日
① 池田 譲 (Prof.):【トピック紹介】
動物の飼育を考える 〜水族館学と旭山動物園見聞録〜
座長の一声:三登龍一(HP管理人)
今回の発表は池田先生でした。
水族館学では水族館の始まりから現代の水族館、そして、研究機関としての水族館について述べられていました。一昨年、私が研究室に入った時にも水族館学として先生から話を聞いていたのですが、改めて聞くと忘れていたことも多く勉強になりました。
旭山動物園はさほど規模の大きい動物園ではないそうですが、「動物らしさ」を引き出すことを念頭に置いて環境づくり、飼育を行なっているという飼育員の方のメッセージには非常に興味をそそられました。動物らしさとは何なのか、自然界で見られるような行動をとるのが動物らしさなのか。直感的には理解できなくも無いですが、考えれば考えるほど複雑な言葉です。私も飼育に携わっている身として水族館や動物園の飼育員の方の話をしっかりと聞いてみたいと感じました。
2012年11月5日
① 岡本 光平 (D1):【論文紹介】
Signaling to the Enemy? Body Pattern Expression and Its Response to External Cues During Hunting in the Cuttlefish Sepia officinalis (Cephalopoda)
Shelley A. Adamo, Kelly Ehgoetz, Cheryl Sangster and Ivy Whitehorne
The Biological Bulletin 210(3):192-200(2006)
② 三登 龍一 (M1):【論文紹介】
Visual iterpolation for contour completion by the European cuttlefish (Sepia officinalis) and its use in dynamic camouflage
Sarah Zylinski, Anne-Sophie Darmaillacq and Nadav Shashar
Proceeding of The Royal Society B 279(1737):2386-2390(2012)
座長の一声:西林孝紘 くん
今回の発表は岡本さんと三登くんでした。岡本さんの読んだ論文はヨーロッパコウイカの状況ごとのボディーパターンを含む捕食に関する行動について行われた研究でした。トラフコウイカにおいてもエビをとるときは触腕で、カニの時は体ごと突っ込むというのを聞いたことがあったので、種は違えど、やはり摂餌の行動は似通ったものがあるのだと思いました。ボディーパターンに関しては捕食者の存在下ではpassing cloudが減ったということですが、トラフでは見られないパターンだということなので、トラフがどのようなパターンを出すか気になるところです。
三登くんの発表した論文は、ヨローッパコウイカが知覚的補完をできるのかどうかという研究でした。意外と様々な動物がこの能力を持っているのに驚きました。結果はクリアだったと思いますが、補完をしているかどうかは言えないという意見も出ていました。
2012年11月12日
① 西林 孝紘 (M1):【論文紹介】
Vampire squid: detritivores in the oxygen minimum zone
Hendrik J. T. Hoving and Bruce H. Robison
Proceedings of The Royal Society B published online (2012) doi: 10.1098
② 青 徹 (B4):【論文紹介】
The energetic cost of mating in a promiscuous cephalopod
Amanda Michelle Franklin, Zoe Elizabeth Squires and Devi Stuart-Fox
Biology Letters 8(5):754-756(2012)
座長の一声:阿部翔 くん
今回の発表は西林さんと青くんでした。西林さんの発表はコウモリダコの生態に関する論文でした。野外での水中無人探査装置(ROV)を用いた形態・行動観察や腕の一部の顕微鏡観察、消化管内容物の解析からコウモリダコはマリンスノーなどの水中懸濁物を主食としていることが示唆されていました。また、研究室内の実験ではコウモリダコの持つ細長い一対の腕(フィラメント)の上に餌を落とすとフィラメントに付着し、口付近でなくなっていることが確認されました。これもコウモリダコが懸濁物食性であることの一つの証拠となっていました。しかし、コウモリダコのある程度しっかりとした体つきなどから懸濁物だけでエネルギーが足りるのか?他の生物なんかも食べているのでは?など疑問が相次いでいました。
青くんの発表はタスマニアミミイカの交接行動とコストに関する論文でした。個体が流れに逆らって泳ぐ時間を交接前と後で比較すると、交接後は泳いでいる時間が減少しており、疲労が蓄積していることが示されていました。また、交接前と交接終了30分後に泳ぐ時間を測定した場合、両者には有意な差はみられませんでした。この実験により、交接行動による疲労が発生していることと、その疲労が時間の経過により回復していることが示唆されました。コストを測る指標としては溶存酸素量などが通例ですが、泳ぐ時間を利用しており、実にユニークな実験だと思いました。
2012年11月19日
① 阿部 翔 (B4):【論文紹介】
Spatial learning and memory retention in the grey bamboo shark (Chiloscyllium griseum)
Vera Schluessel and Horst Bleckmann
Zoology published online 3 October 2012 doi:10.1016
② 岩崎 孝俊 (B3):【論文紹介】
Camouflaging in a Complex Environment - Octopuses Use Specific Features of Their Surroundings for Background Matching
Noam Josef, Piero Amodio, Graziano Fiorito, Nadav Shashar
PUBLIC LIBRARY OF SCIENCE ONE 7(5) Published online 23 May 2012 doi: 10.1371
座長の一声:伊芸大輝 くん
今日の発表は阿部君と岩崎君でした。阿部君はシマザメを用いた記憶・学習能の研究について発表してくれました。脊椎動物の中でも古くから存在する硬骨魚類においても、視覚刺激をキューとした記憶学習が行え、それも6週間以上の記憶保持できるという結果は分かりやすくて良かったです。質疑応答でも出ていた通り、系統発生を考慮に入れた考察があったらもっと良かったと思います。
岩崎君はマダコとワモンダコの野外観察の研究を発表してくれました。改めて、野外における観察や実験の難しさや捕食者とヒトとの弁別能の違いを考慮しなければならないなど、課題は沢山あるなと思いました。頭足類が擬態・隠蔽するにあたって、外部環境の情報がどう受け取られ表出に至るのかという疑問がやっぱり気になります。
2012年12月3日
① 杉本 親要 (PD):【トピック紹介】
アオリイカのソーシャルネットワーク
座長の一声:関 航一 くん
本日の発表者は杉本さんのみで、ご自身の研究テーマである、アオリイカのソーシャルネットワークについての研究結果を発表して頂きました。解析方法でトライアド数、切断点数やブリッジ数など、初見の単語が多く、非常に勉強になりました。発表後のディベートはそのネットワークがどのように活かされているのか、またそれを調べる方法など様々でとても充実した議論を交わすことができました。この分析方法に用いられているソフトはその他の動物群にも用いられていおり、サルやミーアキャット、コウモリなどのネットワーク構造も非常に興味深かったです。これらの動物群にも多少構造に差異がみられ、それに伴う機能も異なったりするのか、アオリイカの比較検討がとても楽しみです。あわよくば、この結果次第でアオリイカのソーシャルネットワークの魅力により多くの注目があつまりはしないかと期待も高まりました。今後の研究の発展を望むばかりです。
2012年12月10日
① 安室 春彦 (D1):【論文紹介】
The “prawn-in-the-tube” procedure: What do cuttlefish learn and memorize?
Lelia Cartron, Anne-Sophie Darmaillacq, Ludovic Dickel
Behavioural Brain Research, In press, Available online 21 November 2012
② 竹井 海衆 (B3):【論文紹介】
Effects of early visual experience on the background preference in juvenile cuttlefish Sepia pharaonis
Yi-Hsin Lee, Honh Young Yan and Chuan-Chin Chiao
Biology Letters published online 11July 2012 doi:10.1098/rsbl.2012.0398
座長の一声:豊崎宗一郎 くん
今回の発表者は竹井君と安室さんでした。竹井君の発表はトラフコウイカの生育環境における早期の視覚経験がその後の背景選択に影響しているのかについて調べた研究でしたが、その結果や実験の設定について様々な物議をかもしていました。なかには、そもそも海の底に落ちているサンゴ片の裏などに卵を産みつける本種にとって孵化前の視覚情報がそこまで必要なのか?といった鋭い指摘もありました。安室さんの扱った論文では、古くから使われる学習実験の1つ"prawn-in-the-tube"において、ヨーロッパコウイカが何を学習・記憶しているのかを改めて明らかにする試みがなされていました。実験では、訓練と記憶テスト間で餌生物(カニ・エビ)を変える、記憶テストで偏光フィルターを扱う、また異なる捕食行動について比較するなど単純かつ巧い手法を用いていました。この"prawn-in-the-tube"には池田研究室でも自分を含む3名が関わっており、結果で示唆された「触腕の衝突による痛覚刺激は強化因子として重要でない可能性」と「コウイカがある視覚情報を持つ管に収容された餌生物は捕食できない事を学んでいる可能性」についてはよくよく吟味していきたいと思います。
2013年1月7日
① 中津留 翔吾 (B3):【論文紹介】
It pays to cheat: tactical deception in a cephalopod social signalling system
Culum Brown, Martin P. Garwood and Jane E. Williamson
Biology Letters 8(5): 729-732 (2012)
② 伊芸 大輝 (B4):【論文紹介】
Growth and digestibility of formulated diets based on dry and freeze-dried ingredients in the common octopus
(Octopus vulgaris)
P.S. Morillo-Velarde, J. Cerezo Valverde, M.D. Hernández, F. Aguado-Giménez, B. García García
Aquaculture 368-369: 139-144 (2012)
座長の一声:竹井海衆 くん
今回の発表者は中津留君と伊芸さんでした。中津留君の発表は戦略的な視覚的シグナルの一つ「騙し」がどのくらいの頻度、目的で利用されるかについての研究であり、オスのコウイカはメスの偽装ディスプレイを表示することで戦略的に他のオスをメスから引き離すことをするという興味深い内容でした。コウイカの偽装が見破られたときのリスクも視野に入れて周辺の状況を判断してから行動に移すという行為がコウイカの社会性の複雑さが関係しているということを学べました。伊芸さんの発表は商業的な生産に富む種として期待されているマダコに人工的な餌を与えることで摂食率、成長率を決定することで身体への変換率を調べるという内容でした。エンドウマメを混ぜた人工的な餌をマダコが摂食するという結果に予想できませんでした。今後、商業や研究という面でもイカの人工的な餌の開発がされればと期待が膨らみます。
2013年1月16日
① 青 徹 (B3):【論文紹介】
Group decisions and individual differences: route fidelity predicts flight leadership in homing pigeons (Columba livia)
Robin Freeman, Richard Mann, Tim Guilford and Dora Biro
Biology Letters 7(1): 63-66 (2011)
② 関 航一 (B4):【論文紹介】
Enrichment promotes learning in fish
David A. Strand, Anne C. Utne-Palm, Per J. Jakobsen, Victoria A. Braithwaite, Knut H. Jensen, Anne G. V. Salvanes
MARINE ECOLOGY PROGRESS SERIES 412: 273–282 (2010)
座長の一声:岩崎孝俊 くん
今回の発表は青くんと関さんでした。青くんの発表はハトがペアで飛行する際のリーダーシップについての研究であり、地形を正確に覚えている個体がより高いカリスマ性を持つという可能性が示唆されました。関さんの発表は、エンリッチ環境で飼育された魚の学習についての研究でしたが、方法や実験結果が物議を醸しました。エンリッチ環境で飼育された個体は学習意欲をかきたてられ、他個体の摂食を観察することで摂食行動に有利な変化をもたらすことが示唆されました。ですが、エンリッチ環境がどのようにして個体の学習意欲をかきたてる要因になっているのかはよく分かっておらず、今後の研究に期待されています。
2013年1月21日
① 岩崎 孝俊 (B3):【論文紹介】
What do fish make of mirror images?
Julie K. Desjardins and Russell D. Fernald
Biology Letters 6(6): 744-747 (2010)
② 豊崎 宗一郎 (B4):【論文紹介】
Can cuttlefish learn by observing others?
Kuan-Ling Huang, Chuan-Chin Chiao
Animal Cognition Published online DOI 10.1007/s10071-012-0573-z (2012)
座長の一声:中津留翔吾 くん
今回の発表者は岩崎君と豊崎さんでした。岩崎君の発表は鏡像に対する魚類の攻撃的な行動を、特定の遺伝子の発現の差異を測定することで明らかにするという内容でした。脳における様々な領域での遺伝子の発現を調べることで、魚がどのような感情を抱いて行動をしたのかが判別でき、行動やホルモンでは見つけられない情報を得ることができるということを学びました。豊崎さんの発表は、コウイカにおける観察学習および条件付けに関する内容でした。結果から、一部の個体は観察学習が成立した可能性があるといわれていましたが、「実験方法が複雑すぎて、コウイカがそこまで認識して動いているのか」という指摘もあり、観察学習や条件付けを評価することのむずかしさを学べ ました。
2013年1月28日
① 竹井 海衆 (B3):【論文紹介】
Crows cross-modally recognize group members but not non-group members
Noriko Kondo, Ei-Ichi Izawa and Shigeru Watanabe
PROCEEDINGS OF THE ROYAL SOCIETY B 279(1735): 1937-1942 (2012)
② 中津留 翔吾 (B3):【論文紹介】
An unsuccessful attempt to elicit orientation responses to linearly polarized light in hatchling loggerhead sea turtles
(Caretta caretta)
Lydia M. Mäthger, Kenneth J. Lohmann, Colin J. Limpus and Kerstin A. Fritsches
PHILOSOPHICAL TRANSACTIONS OF THE ROYAL SOCIETY B 366(1565): 757-762 (2011)
座長の一声:青徹 くん
今回の発表者は中津留君と竹井君でした。中津留君の論文はウミガメがナビゲーションに偏光を使用することが可能なのかを検証するものでした。偏光は私たちには直接見ることが出来ないものなのでどのようなものかイメージを掴むのが大変でした。実験結果は予想とは異なったものでしたが考察でその様な結果となった様々な要因が示唆されていて、否定的な結果が出た際の考察の重要性を感じました。竹井くんの論文はカラスがグループメンバーの認識には視覚と聴覚を使用しているというものでした。異なる感覚を組み合わせて認識を行う異種感覚個体認識という考えは初めて聞いたので新鮮でした。
2013年度
2013年5月13日
○ 池田 譲 (Prof.):【トピック紹介】
イカが放つ光沢 〜反射細胞四方山話〜
座長の一声:杉本 親要 さん
頭足類の大きな特徴の一つであるボディーパターン。今回の話題は、それを司る構造の話。今年始めに世間をわかせた、NHKによる世界初のダイオウイカ撮影。放映を見た多くの人が感じたであろう、「ウルトラマンの着ぐるみ的メタリックカラー」。あの色はどのようにつくられるのか?何を意味するのか?
頭足類の「色」を生み出す構造は、色素胞と反射細胞の大きく2つに分けられる。反射細胞の上を色素胞が覆い、色素胞がダイナミックに収縮・拡張することで、体色が劇的かつ瞬時に変化する。これまで、そのダイナミックさからか、主に色素胞の方が注目されることが多かった。しかし、近年、「日陰」的存在であった反射細胞の方も、頭足類の色の秘密に大いに貢献していることがわかってきた。 「ダイオウイカ色」にも反射細胞が深く関わっているのか?暗い深海に生息しているのに、光を反射する構造を持つ意味はあるのか??ひょっとして、意外と浅く明るいところにいたりするのか???
今回の発表は、頭足類の基礎知識である色素胞と反射細胞について、改めて考えさせられる大変良い機会になった。
2013年5月28日
○ 杉本 親要 (PD):【論文紹介】
Behavioural trait assortment in a social network: patterns and implications
Croft, D. P., J. Krause, S. K. Darden, I. W. Ramnarine, J. J. Faria and R. James
Behavioral Ecology and Sociobiology 63 : 1495-1503 (2009)
座長の一声:安室 春彦 さん
今回のゼミ論文の発表は、群れを構成するメンバーの個性が社会ネットワークの構造に影響するかといった内容でした。この研究ではグッピーを研究対象としていました。結果として、大人しい群れを作る傾向にある個体は群れ、群れから離れ捕食者を探索する傾向にある個体は群れ内の個体間の関係性が低くなるということが分かりました。非常に妥当な結果であると思いした。しかし、動物の性質として同じ個性を持つ者同士は固まりやすいように思えますが、組織の維持という点では構成員が多様である方が適応的であるようにも思えます。
様々な行動特性を持つ構成員が一つの組織を作り上げるという事がいったいどのような意味を持つのか。組織には機能があるだろうけど、それを構成員は意識的に行っているのか。そもそも、どんな動物にどれくらい意識があるのか。
様々な可能性を考察し、それらの妥当性を検討した上で実験を組み立て、行う必要があると感じました。
2013年6月3日
① 青 徹 (B4):【論文紹介】
Chimpanzees know that others make inferences
Martin Schmelz, Joseph Call, and Michael Tomasello
Proceedings of the National Academy of Sciences 108(7) : 3077-3079 (2011)
② 岡本 光平 (D3):【論文紹介】
Effects of stimuli shape and polarization in evoking deimatic patterns in the European cuttlefish, Sepia officinalis,
under varying turbidity conditions
Lelia Cartron, Nadav Shashar, Ludovic Dickel, Anne-Sophie Darmaillacq
Invertebrate Neuroscience, Published online, DOI 10.1007/s10158-013-0148-y (2013)
座長の一声:岩崎 孝俊 さん
今回のゼミ発表は青くんと岡本さんでした。
青くんの発表はチンパンジーが他個体の行動を、視覚に頼らない状態で推測することを検証する実験でした。チンパンジーが他個体への“思いやり”で情報を選択しているのかと思いきや、自分がより多くエサを食べるため、裏をかいているのかもしれないという議論に意外性を感じました。
岡本さんの発表は、接近してくるように見える様々な画像にコウイカがDeimaticパターンを表出するかどうかを見る実験と、偏光をもとに濁った水の向こうの捕食者に気づくかどうかを見る実験の二本立てでした。星形の画像にDeimaticパターンを表現したことから、大型魚類の正面像と星形、確かに似ていると思いました。偏光の話題はいつも様々な議論を呼びます。
2013年6月10日
① 岩崎 孝俊 (B4):【論文紹介】
Polarization sensitivity and retinal topography of the striped pyjama squid (Sepioloidea lineolata - Quoy/Gaimard 1832)
Christopher M. Talbot and Justin Marshall
The Journal of Experimental Biology 213 : 3371-3377 (2010)
② 三登 龍一 (M2):【論文紹介】
The W-shaped pupil in cuttlefish (Sepia officinalis): Functions for improving horizontal vision
Lydia M. Mäthger, Roger T. Hanlon, Jonas Håkansson, Dan-Eric Nilsson
Vision Research 83 : 19-24 (2013)
座長の一声:竹井 海衆 さん
今回の発表は岩崎君と三登さんでどちらもイカの目に関する内容でした。
岩崎君の発表はタテジマミミイカダマシという種の眼球の動きや網膜を調べることで偏光感知能力の解明を明らかにするというものです。結果から偏光フィルムの模様を眼で追従していたことから偏光感知能力があるということでした。今回の論文では実験に使用した個体は2個体だけで個体間に差が見られたのが気になり、個体数が多ければデータの信憑性も増すと思いました。
三登さんの発表はコウイカのW型の瞳孔の形の機能的意義について解明する内容でした。結果からW型の瞳孔というのは太陽光のような強い光を遮断することで視野内の弱い光からコントラストを見分けるための役割があると考えられました。またカモフラージュという意味でも球状の瞳孔では見つかりやすいので瞳孔の面積を最小にするためにW型という形にしていることも納得できました。体色だけでなく眼の形まで変える頭足類の潜在的な能力に興味をそそられました。
2013年6月17日
① 竹井 海衆 (B4):【論文紹介】
Octopus vulgaris Uses Visual Information to determine the Location of Its Arm
Tamar Gutnick, Ruth A. Byrne, Binyamin Hochner, and Michael Kuba
Current Biology 21 (6) : 460-462 (2011)
② 安室 春彦 (D2):【論文紹介】
Vertical visual features have a strong influence on cuttlefish camouflage
K. M. Ulmer, K. C. Buresch, M. M. Kossodo, L. M. Mathger, L. A. Siemann, and R. T. Hanlon
The Biological Bulletin 224 : 110-118 (2013)
座長の一声:安室 春彦 さん
今週の発表は僕と竹井くんの発表でした。
竹井君の発表は、タコのオペラント条件付けに関するものでした。タコがある目印をキューとして、腕で餌の在処を特定し、記憶できるというものでした。視覚と触覚が発達しているタコならではの研究で、タコなら簡単にこなしてしまいそうだなと感じました。
僕の発表は、コウイカがカモフラージュの際に側面の視覚情報を利用して体色を変化、適応させているというものでした。確かに、側面の情報はカモフラージュに欠かせないですが、背景同化という点では底面の視覚情報も重要で、過去の知見からは底面に応じた体色変化に関する研究が大量になされています。それらの観点をよく考慮する必要があると思います。また、側面にカモフラージュする際、コウイカは構造物に化けることが指摘されていました。ならば、その構造物の形や色彩の複雑さとコウイカの体色を定量的に調べる事が必要なのではないかと感じました。
2013年6月24日
① 中津留 翔吾 (B4):【論文紹介】
Mesopelagic Cephalopods Switch between Transparency and Pigmentation to Optimize Camouflage in the Deep
Sarah Zylinski and Sonke Johnsen
Current Biology 21 (22) : 1937-1941 (2011)
② 西林 孝紘 (M2):【論文紹介】
Development of shy/bold behaviour in squid: context-specific phenotypes associated with developmental plasticity
DAVID L. SINN, SAMUEL D. GOSLING & NATALIE A. MOLTSCHANIWSKYJ
ANIMAL BEHAVIOUR 75 : 433ー442 (2008)
座長の一声:岡本 光平 さん
今回のゼミ発表は中津留くんと西林くんでした。
中津留くんの発表は中深海に生息する頭足類が、生物発光を利用した採餌行動をとる捕食者に対抗するために、普段は体を透明にするカモフラージュ戦術をとるのに対し、生物発光に似せた光を照射した場合には色素胞を拡大するカモフラージュ戦術に切り替える、というものでした。生息環境の物理的な光だけでなく、生物発光という瞬間的な光に対してもカモフラージュを行うことができるのは、自由に体色を変化さ
せることができる頭足類特有の戦術ではないかと思いました。
西林くんの発表はタスマニアミミイカにおける行動シンドロームの研究で、採餌の文脈と、脅威を受ける文脈におけるShy/Boldが、context-specificなのかdomain-general なのかを、発達を追って調べたものでした。結果は非常に複雑なものでした。文脈や週齢においてShy/Boldに相関が見られたり見られなかったりしました。結果の解釈とした様々な考察がなされていましたが、just-so-storyとなってしまわないように、実験個体の野外での生活史を考慮し、しっかりと仮説検証を行っていくことが重要ではないかと感じました。
2013年7月1日
① 青 徹 (B4):【論文紹介】
Brook trout use individual recognition and transitive inference to determine social rank
Shannon L. White and Charles Gowan
Behavioral Ecology 24 (1) : 63-69 (2013)
② 阿部 翔 (M1):【論文紹介】
Cerebral correlate of visual lateralization in Sepia
Christelle Jozet-Alves, Sebastien Romagny, Cecile Bellanger, Ludovic Dickel
Behavioural Brain Research 234 : 20-25 (2012)
座長の一声:中津留 翔吾 さん
今週の発表は青くんと阿部さんでした。
青くんの発表は社会性をもつ魚類であるカワマスが、個体認識とtransitive inference(TI)を社会順位の決定に用いているかを検証するというものでした。結果としては順位構成と関わりのある個体に対してはTIを用いて順位決定を行えるというものでしたが、飼育をしている時点で順位が構成されていたのではないのかなど、議論の余地はまだまだありそうでした。
阿部さんの発表はコウイカが持つ側性が、解剖学的,神経化学的に見てどのような偏りが見られるのかを検証したものでした。仮説では、コウイカは左折を優先的に選ぶという側性を持つため、視葉も左側が大きくなると予想されていましたが、実際は右側の視葉や垂直葉が大きくなるという結果が出ていました。この結果に対して、垂直葉の発達に偏りが生じることがあるのか、そもそも自然界で側性を持つことの意味とは何かなど、様々な議論が展開されました。
2013年7月8日
① 岩崎 孝俊 (B4):【論文紹介】
Chromatophore Ativity during Natural Pattern Expression by the Squid Sepioteuthis lessoniana:
Contributions of Miniature Oscillation
Mamiko Suzuki, Tetsuya Kimura, Hiroto Ogawa, Kohji Hotta, Kotaro Oka
PLoS ONE 6(4) : doi 10.1371/journal.pone.0018244 (2011)
② 豊崎 宗一郎 (M1):【論文紹介】
Impact of air gun noise on the behaviour of marine fish and squid
J.L. Fewtrell, R.D. McCauley
Marine Pollution Bulletin 64 : 984-993 (2012)
座長の一声:西林 孝紘 さん
今回の発表は、岩崎くんと豊崎くんでした。
岩崎くんの発表では、従来のアオリイカに電極を刺して色素胞の動きを見るといった手法と異なり、生きたアオリイカのFinに針を刺して固定することにより、人為的な操作を加えない自然に近い状態での色素胞の動きを見るという手法を用いていました。動物福祉に反してないのかという、疑問の声も上がっており、頭足類に愛をもって接しているこの研究室の学生が思う、実験動物に対する倫理観の違いが垣間見えた発表でもありました。
豊崎くんの発表は、エアガンという海底地震調査で用いられる装置を作動させることで、群れをなす生物にどのような影響を及ぼすかを調べた実験でした。なかなか、研究室では読まれない種類の論文であり、行動実験の重要性を再確認した発表でもありました。
2013年7月22日
① 竹井 海衆 (B4):【論文紹介】
Development and application of a new method to investigate cognition in newborn guppies
Maria Elena Miletto Petrazzini, Christian Agrillo, Laura Piffer, Marco Dadda, Angelo Bisazza
Behavioural Brain Research 233 : 443–449 (2012)
② 杉本 親要 (PD):【論文紹介】
Social structures depend on innate determinants and chemosensory processing in Drosophila
Jonathan Schneider, Michael H. Dickinson, and Joel D. Levine
Proceedings of the National Academy of Sciences 109 : 17174−17179 (2012)
座長の一声:三登 龍一 さん
今回の発表は竹井くんと杉本さんでした。
竹井くんの発表は、グッピーの学習実験において社会的隔離によるストレスを軽減する実験手法を開発したものでした。これには鏡と同種個体の匂い物質を用いていました。「鏡と他個体を同時に提示した際に嗜好性が見られなかったため、鏡像を自己だと認知していない」という前提で鏡を用いて隔離の影響を軽減していましたが、本当にそうなのか疑問に思いました。鏡像を自己だと認知しているとは言いませんが、少し論理の飛躍があるのではないかと感じました。
杉本さんの発表は、ショウジョウバエがネットワークを構成する際に知覚に関わ るどのような因子が決定要因となっているのかを調べたものでした。この研究ではノックアウトのショウジョウバエが使用されていましたが、イカでもノックアウトの個体が使えるようになれば研究の幅が広がっていくだろうなと感じました。
2013年7月29日
① 中津留 翔吾 (B4):【論文紹介】
Development of the retina in the cuttlefish sepia esculenta
Zhen-Lin hao, Xiu-mei Zhang, Hideaki Kudo and Masahide Kaeriyama
Journal of Shellfish Research 29(2) : 463-470 (2010)
② 岡本 光平 (D3):【論文紹介】
Testing Thayer's hypothesis: can camouflage work by distraction?
Martin Stevens, Julia Graham, Isabel S. Winney and Abi Cantor
biology letters 4 : 648−650 (2008)
座長の一声:阿部 翔 くん
今回の発表は中津留くんと岡本さんでした。
中津留くんの発表は、コウイカの眼球の発達を光学顕微鏡および電子顕微鏡を用いて、観察した研究でした。コウイカの網膜は、光の来る方向に視細胞の光受容部があり、その下に核や神経細胞の部分となっていました。この事実は、タコを材料とした研究でも観察されていたことであり、頭足類の眼球に見られる特徴であることが示唆されました。一方、脊椎動物の網膜では、光の来る方向に神経などの細胞や視細胞の核があり、視細胞の光受容部は他の細胞の下となっています。光を受容する部分が光に近い方が、より効率的に光を受容することができるため、頭足類の眼球の方が脊椎動物の眼球より効率的だと言えます。このような、頭足類の眼球と脊椎動物の眼球の違いは、進化的な背景を反映しているものだと考えられますが、実際に何が起きて、こうなったのかスゴく気になりました。
岡本さんの発表は、カモフラージュの一種であると提唱されている、Distractive Marking(以下DM)仮説の検証を行ったものでした。DM仮説は、体の一部の目立つ色彩で目を引き、全身の輪郭を見えにくくする方法です。これは、特定の捕食者や、特殊な条件下でのみ効果を発揮するようなものだと思いました。
2013年8月5日
① 西林 孝紘 (M2):【論文紹介】
A Preliminary Analysis of Sleep-Like States in the Cuttlefish Sepia officinalis
Marcos G. Frank, Robert H. Waldrop, Michelle Dumoulin, Sara Aton, Jean G. Boal
PLoS ONE 7(6) : doi 10.1371/journal.pone.0038125 (2012)
② 安室 春彦 (D2):【論文紹介】
A method for long-term electronic tagging and tracking of juvenile and adult
European common cuttlefish Sepia officinalis
Victoria J. Wearmoutha, Olivia C. Durkina, Isobel S.M. Bloora, Matthew J. McHugha,
John Rundlea, David W. Simsa
Journal of Experimental Marine Biology and Ecology :
doi10.1016/j.jembe.2013.02.023 (2013)
座長の一声:豊崎 宗一郎 くん
今回の発表は西林さんと安室さんでした。
西林さんの発表は、ヨーロッパコウイカにおける睡眠状態とレム睡眠の有無についての検証でした。実験では、砂に潜るなどの休息と思われる行動が見られた上に、急速眼球運動や色素胞活性化などのレム睡眠の証拠と考えられる状態を伴いました。成熟により行動が変化するなどの課題は残されましたが、少なくともコウイカがSleep-like statesをもつことは明らかであり、哺乳類や鳥類で主に扱われていたレム睡眠といった要素を、新たに頭足類へ持ち込んだ興味深い研究でした。
安室さんの発表した研究は、追跡装置の取り付け方法の模索であり、ヨーロッパコウイカのコウにドリルであけた穴に装置を埋め込むといった少々ショッキングながらもコウイカならではの裏技的な内容でした。実際に、イカの呼吸や遊泳を直接阻害しない部位として理にかなっており、実験処置によるイカの捕食・遊泳や死亡への大きな影響は見られず、新たな取り付け法の開発に成功したようです。ロギングは、装置の費用や、動物に与える影響など難しい課題が多いですが、小型化などの技術開発や、本研究のような創意工夫から、イカの一生を追える日も近いのではと思いました。
2013年8月12日
① 阿部 翔 (M1):【論文紹介】
Behavioral Laterality and Morphological Asymmetry in the Cuttlefish, Sepia lycidas
Nahid Sultana Lucky, Ryo Ihara, Kosaku Yamaoka, and Michio Hori
ZOOLOGICAL SCIENCE 29 : 286–292 (2012)
② 豊崎 宗一郎 (M1):【論文紹介】
Squid Have Nociceptors That Display Widespread Long-Term Sensitization and
Spontaneous Activity after Bodily Injury
Robyn J. Crook, Roger T. Hanlon, and Edgar T. Walters
The Journal of Neuroscience 33(24) : 10021-10026 (2013)
③ 三登 龍一 (M2):【論文紹介】
A fish-eye view of cuttlefish camouflage using in situ spectrometry
Roger T. Hanlon, Chuan-Chin Chiao, Lydia M. Mäthger and N. Justin Marshall
Biological Journal of the Linnean Society 109 : 535–551 (2013)
座長の一声:青 徹 くん
今回の発表者は阿部さん、豊崎さんと三登さんでした。
阿部さんの発表はカミナリイカの補食の際の行動と甲の形態からイカの左右性を調査するというものでした。形態的左右性を調べる対象として視覚情報を処理する視葉ではなく浮力調節に関係する甲を用いたという点に驚きました。
豊崎さんの発表はアメリカケンサキイカの活動電位を調査することによって痛覚受容器の仕組みを明らかにするというものでした。自発活性の増加が傷害を与えた鰭は反対側の鰭に伝播するという結果はとても興味深かいものでした。
三登さんの発表はオーストラリアコウイカの生息地における光環境等を測定することによって魚類捕食者に対するコウイカのカモフラージュを評価するというものでした。コウイカやその周囲の物体の分光放射照度を測定する際、分光光度計を対象から2cmの距離まで近づけていました。測定中に太陽が雲にかくれるといった海中の光環境が変化した場合は仕切り直さなければならず、観察環境を一定に保つ事の出来ない野外研究の困難さを感じました。
2013年10月30日
○ 池田 譲 (Prof.):【研究紹介】
『イカ学手控え』
2013年11月6日
① 杉本 親要 (PD):【研究紹介】
『アオリイカのつながり』
② 岡本 光平 (D3):【論文紹介】
Reflectin genes and development of iridophore patterns in Sepia officials embryos ( Mollusca, Cephalopoda )
Aude Andouche, Yann Bassaglia, Sebastien Baratte, and Laure Bonnaud
Developmental Dynamics 242 : 560-571 (2013)
2013年11月13日
① 安室 春彦 (D2):【研究紹介】
『トラフコウイカにおける環境エンリッチメントの知育効果』
② 西林 孝紘 (M2):【研究紹介】
『アオリイカの行動選択に及ぼす個体差』
2013年11月20日
① 三登 龍一 (M2):【研究紹介】
『トラフコウイカにおける環境選択と視覚特性に関する行動学的研究』
② 阿部 翔 (M1):【研究紹介】
『トラフコウイカの学習•記憶能の発達過程』
2013年11月27日
① 成嶋 和也 (U3):【論文紹介】
Empathy and reversed empathy of stress in mice
S. Watanabe
PloS One, 6(8), e23357 (2011)
2013年12月5日
① 青 徹 (U4):【論文紹介】
Dear enemies and nasty neighbor in crayfish: Effects of social status and sex
on responses to familiar and unfamiliar conspecifics
A. J. Tierney, K. Andrews, K. R. Happer & M. K. M. White
Behavioural Processes, 99: 47–51 (2013)
② 吉川 沙紀 (U3):【研究紹介】
Infants prefer the faces of strangers or mothers to morphed faces: An uncanny
valley between social novelty and familiarity
Y.-T. Matsuda, Y. Okamoto, M. Ida, K. Okanoya & M. M. Yamakoshi
Biology Letters, 8: 725–728 (2012)
2013年12月11日
① 米澤 優希 (U3):【論文紹介】
Role of huge geometric circular structures in the reproduction of a marine pufferfish
H. Kawase, Y. Okata & K. Ito
Scientific Reports, 3: 2106 (2013)
② 岩崎 孝俊 (U4):【研究紹介】
Behavioural interactions of predators and spawning chokka squid off South Africa:
towards quantification
M. Smale, W. Sauer & M. Roberts
Marine Biology, 139(6): 1095–1105 (2001)
2013年12月18日
① 竹井 海衆 (U4):【論文紹介】
A behavioral analysis of force-controlled operant tasks in American lobster
Y. Tomina & M. Takahata
Physiology & Behavior 101: 108–116 (2010)
② 杉本 親要 (PD):【研究紹介】
構成員を変化させた場合のアオリイカ群れの攻撃•防衛対応
2013年12月25日
① 中津留 翔吾 (U4):【論文紹介】
Allometry indicates giant eyes of giant squid are not exceptional.
L Schmitz, R Motani, C E Oufiero, C H Martin, M D McGee, A R Gamarra, J J Lee & P C Wainwright.
BMC Evolutionary Biology 2013, 13:45 : doi:10.1186/1471-2148-13-45
② 岡本 光平 (D3):【論文紹介】
Biological motion stimuli are attractive to medaka fish.
T Nakayasu & E Watanabe
Animal Cognition Published online 20 Oct 2013. DOI: 10.1007/s10071-013-0687-y
2014年1月8日
安室 春彦 (D2):【論文紹介】
Inhibitory long- term potentiation underlies auditory conditioning of goldfish escape behaviour.
Y Oda, K Kawasaki, M Morita, H Korn & H Matsui.
Nature 1998, 394: 182–185 doi:10.1038/28172
*成嶋君の発表は都合により延期しました。
2014年1月15日
① 吉川 沙紀 (U3):【論文紹介】
The dominant/subordinate relationship between mice modifies the approach behavior
toward a cage mate experiencing pain.
S Watanabe
Behavioural Processes 103: 1-4, 2014. doi: 10.1016/j.beproc.2013.10.005
② 西林 孝紘 (M2):【論文紹介】
Experience overrides personality differences in the tendency to follow but not in the
tendency to lead.
S Nakayama, M C Stumpe, A Manica & R A Johnstone
Proceedings of the Royal Society B; Published 28 August 2013 dpi:
10.1098/rspb.2013.1724
2014年1月22日
① 米澤 優希 (U3):【論文紹介】
Predator-induced changes in the growth of eyes and false eyespots.
O M Lönnstedt, M I McCormick & D P Chivers
Scientific Reports, 3: 2259, 2013 doi:10.1038/srep02259,
② 三登 龍一 (M2):【論文紹介】
Quantification of cuttlefish (Sepia officinalis) camouflage: a study of color and
luminance using in situ spectrometry.
D Akkaynak, J J Allen, L M Mäthger, C-C Chiao & R T Hanlon
Journal of Comparative Physiology A 199:211-225, 2013
2014年1月29日
① 成嶋 和也 (U3):【論文紹介】
Ants learn to rely on more informative attributes during decision-making.
T Sasaki & S C Pratt
Biology Letters, 9: 20130667,2013
② 阿部 翔 (M1):【論文紹介】
Evidence of episodic-like memory in cuttlefish.
C Jozet-Alves, M Bertin & N S Clayton
Current Biology Vol. 23 No. 23, p.R1033-R1035, 2013
2014年度
特別ゼミ 2015年3月5日 座長:杉本親要(PD)
伊藤賢太郎(広島大学助教)【研究紹介】
真正粘菌変形体とその数理モデル
竹内理人(広島大学B4)
アリの採餌モデルにおけるゆらぎの利用とモード変化の解析
山中 治(広島大学大学院M2)
アリの採餌行動における労働階層変化に関する自動計測システムの構築と解析
第24回 2015年1月28日 座長:久場景興(B3)
島袋翔太(B3)【研究紹介】
Richard P. Mann, Chris Armstrong, Jessica Meade, Robin Freeman, Dora Biro, Tim Guilford
(2014)
Landscape complexity influences route-memory formation in navigating pigeons
Biology Letters 201401 2013.0885 DOI: 10.1098/rsbl.2013.0885
第23回 2015年1月21日 座長:島袋翔太(B3)
久場景興(B3)【研究紹介】
Edmund R. Hunt, Thomas O'Shea-Wheller, Gregory F. Albery, Tamsyn H. Bridger, Mike Gumn,
Nigel R. Franks (2014)
Ants show a leftward turning bias when exploring unknown nest sites
Biology Letters 201412 2014.0945;DOI: 10.1098/rsbl.2014.0945
第22回 2015年1月14日 座長:青 徹(M1)
川島 菫(B3)【研究紹介】
Pasˇukonis A, Warrington I, Ringler M, Ho¨dl W. (2014)
Poison frogs rely on experience to find the way home in the rainforest
Biology Letters 10 20140642;DOI: 10.1098/rsbl.2014.0642
第21回 2015年1月7日 座長:川島 菫(B3)
江崎貴之介(B3)【研究紹介】
Erica Staaterman, Claire B. Paris, Andrew S. Kough (2014)
First evidence of fish larvae producing sounds
Biology Letters 201410 20140643; DOI: 10.1098/rsbl.2014.0643
第20回 2014年12月24日 座長:江崎貴之介(B3)
米澤優希(B4)【研究紹介】
Christine Buske & Robert Gerlai (2012)
Maturation of shoaling behavior is accompanied by changes in the dopaminergic and
serotoninergic systems in zebrafish
Developmental Psychobiology 54(1), 28–35
高橋優実(B2)【ゲスト講演】
生物塾報告
第19回 2014年12月17日 座長:米澤優希(B4)
杉本親要(PD)【研究紹介】
頭足類の群れについて行動学と分子生態学から見えてくるもの
吉川沙紀(B4)【論文紹介】
Mitsuru Tomita & Setsuyuki Aoki (2014)
Visual discrimination learning in the small octopus Octopus ocellatus
Ethology 120(9), 863–872 DOI: 10.1111/eth.12258
第18回 2014年12月10日 座長:吉川沙紀(B4)
成嶋和也(B4)【論文紹介】
Kristin A. Descovich, Allan T. Lislea, Stephen Johnstonc, Clive J.C. Phillips (2013)
The effect of group size on vigilance in a semi-solitary, fossorial marsupial (Lasiorhinus
latifrons).
Behavioural Processes 100, 208– 213
島袋翔太(B3)【論文紹介】
Elliot A. Ludvig, Christopher R. Madan, Jeffrey M. Pisklak, Marcia L. Spetch (2014)
Reward context determines risky choice in pigeons and humans.
Biology Letters 201408 20140561;DOI: 10.1098/rsbl.2014.0451
第17回 2014年11月26日 座長:成嶋和也(B4)
青 徹(M1)【論文紹介】
J. L. Edgar, J. C. Lowe,E. S. Paul and C. J. Nicol (2011)
Avian maternal response to chick distress.
Proc. R. Soc. B 278 (1721) 3129-3134 doi:10.1098/rspb.2010.2701
久場景興(B3)【論文紹介】
Neeltje J. Boogert, Damien R. Farine, Karen A. Spencer (2014)
Developmental stress predicts social network position.
Biology Letters,10,20140561
第16回 2014年11月19日 座長:阿部 翔(M2)
西林孝紘(D1)【論文紹介】
Kelly AM and Goodson JL (2014)
Personality is tightly coupled to vasopressin-oxytocin neuron activity in a gregarious finch.
Front. Behav. Neurosci. 8:55. doi: 10.3389/fnbeh.2014.00055
川島 菫(B3)【論文紹介】
Anna F. Smet and Richard W. Byrne (2014)
African elephants (Loxodonta africana) recognize visual attention from face and body
orientation.
Biology Letters 10, 20140428
第15回 2014年11月12日 座長:安室春彦(D3)
阿部 翔(M2)【論文紹介】
Nicola S. Clayton & Anthony Dickinson (1998).
Episodic-like memory during cache recovery by scrub jays.
Nature, 395, 272-274.
江崎貴之介(B3)【論文紹介】
Shannon R. Butler and Esteban Fernández-Juricic (2014).
European starlings recognize the location of robotic conspecific attention.
Biology Letters, 10, 20140665
第14回 2014年10月29日 座長:西林孝紘(D1)
安室春彦(D3)【論文紹介】
Aoki,T., Kinoshita, M., Aoki, R., Agetsuma, M., Aizawa,H., Yamazaki, M., Takahoko, M., Amo, R.,
Arata, A., Higashijima, S., Tsuboi, T., & Okamoto, H. (2013).
Imaging of neural ensemble for the retrieval of a learned behavioral program.
Neuron, 78, 881-894.
第13回 2014年10月22日 座長:杉本親要(PD)
池田 譲(Prof.)【話題提供】
なぜ頭足類の脳であり社会性なのか?分かりつつあることと不可解なこと
〜池田研での研究指針に代えて〜
第12回 2014年7月18日 座長:池田 譲(Prof.)
【特別講演】
Dr. Khalil Iskarous (USC Assistant Professor)
“INSPIRE: Dynamical Principles of Animal Movement”
Dr. Jennifer Mather (University of Lethbridge Professor)
“What do octopuses eat and why”
Dr. Jean Alupay (USC Postdoctoral Scholar)
“Characterization of arm autotomy in the octopus, Abdopus aculeatus”
•Iskarous 博士は言語学が専門。発生時の舌の動きから転じて、海洋動物の動きに関心を持っておられます。最近ではタコの腕の動きに注目しておられます。
•Mather 博士は頭足類の行動について長年研究されてきた方で、タコの個性やホームレンジ、認知などに関する論文を多数発表されています。“Octopus The Ocean's Intelligent Invertebrate” (Timber Press)というユニークな本を書かれました。
•Alupay 博士はタコの自切をテーマにUC Berkeleyで昨年学位を取った新進気鋭の頭足類研究者です。
Iskarous 博士らは、沖縄沿岸のタコ類の行動について調査するために、大学院生も加えた研究チームをつくり、6月から琉球大学に滞在しておられます。今回は、特別にご自身の研究について講演をして下さいました。
第11回 2014年7月16日 座長:阿部 翔(M2)
青 徹(M1)【論文紹介】
Inonge Reimert, J. Elizabeth Bolhuis, Bas Kemp, T. Bas Rodenburg (2013)
Indicators of positive and negative emotions and emotional contagion in pigs
Physiology & Behavior 109, 42–50 DOI: 10.1016/j.physbeh.2012.11.002
西林孝紘(D1)【論文紹介】
Ward AJW, Krause J, Sumpter DJT (2012)
Quorum decision-making in foraging fish shoals
PLoS ONE 7(3): e32411. doi:10.1371/journal.pone.0032411
第10回 2014年7月2日 座長:西林孝紘(D1)
安室春彦(D3)【論文紹介】
Baroncelli L, Braschi C & Maffei L (2013)
Visual depth perception in normal and deprived rats: effects of environmental enrichment
Neuroscience 16, 313-319. doi: 10.1016/j.neuroscience.
第9回 2014年6月25日 座長:安室春彦(D3)
阿部 翔(M2)【論文紹介】
Tal Shomrat, Ilaria Zarrella, Graziano Fiorito, and Binyamin Hochner (2008)
The octopus vertical lobe modulates short-term learning rate and uses LTP to acquire long-
term memory
Current Biology 18, 337–342 doi 10.1016/j.cub.2008.01.056
米澤優希(B4)【論文紹介】
Shaun S. Killen, Stefano Marras, John F. Steffensen and David J. McKenzie (2012)
Aerobic capacity influences the spatial position of individuals within fish schools
Proc. R. Soc. B 279, 357-364 doi 10.1098/rspb.2011.1006
第8回 2014年6月11日 座長:成嶋和也(B4)
吉川沙紀(B4)【論文紹介】
V. Schluessel, G. Fricke & H. Bleckmann (2012)
Visual discrimination and object categorizationin the cichlid Pseudotropheus sp.
Animal Cognition 15(4): 525-37 doi: 10.1007/s10071-012-0480-3
第7回 2014年6月4日 座長:吉川沙紀(B4)
成嶋和也(B4)【論文紹介】
Silvan U. Goldenberg, Jost Borcherding & Martina Heynen (2014)
Balancing the response to predation—the effects of shoal size, predation risk and habituation on behaviour of juvenile perch
Behav Ecol Sociobiol 68: 989–998 DOI 10.1007/s00265-014-1711-1
第6回 2014年5月28日 座長:成嶋和也(B4)
青 徹(M2)【論文紹介】
Cristina Gonzalez-Liencres, Georg Juckel, Cumhur Tas, Astrid Friebe and Martin Brune (2014)
Emotional contagion in mice: The role of familiarity
Behavioural Brain Research 263, 16-21 doi: 10.1016/j.bbr.2014.01.020
第5回 2014年5月21日 座長:青 徹(M1)
米澤優希(B4)【論文紹介】
Charlotte K. Hemelrijk and Hanno Hildenbrandt (2012)
Schools of fish and flocks of birds: their shape and internal structure by self-organization
Interface Focus, 2(6), 726-737 doi:10.1098/rsfs.2012.0025
阿部 翔(M2)【論文紹介】
U. E. Siebeck, L. Litherland and G. M. Wallis (2009)
Shape learning and discrimination in reef fish
The Journal of Experimental Biology 212(13), 2113-2119 doi:10.1242/jeb.028936
第4回 2014年5月14日 座長:阿部 翔(M2)
吉川沙紀(B4)【論文紹介】
Masaki Tomonaga, Yuka Uwano & Toyoshi Saito (2014)
How dolphins see the world: A comparison with chimpanzees and humans
Scientific Reports, 4, Article number: 3717 doi:10.1038/srep03717
西林孝紘(D1)【論文紹介】
Nathalie Stroeymeyt, Elva J. H. Robinson, Patrick M. Hogan, James A. R. Marshall, Martin
Giurfa & Nigel R. Franks (2011)
Experience-dependent flexibility in collective decision making by house-hunting ants
Behavioral Ecology, 22(3), 535-542 doi: 10.1093/beheco/arr007
第3回 2014年5月7日 座長:西林孝紘(D1)
成嶋和也(B4)【論文紹介】
Maria Thaker, Abi T. Vanak, Cailey R. Owen, Monika B. Ogden, Rob Slotow (2010)
Group dynamics of zebra and wildebeest in a woodland savanna: Effects of predation risk
and habitat density
PlosOne Volume 5 | Issue 9 | e12758 2010
安室春彦(D3)【論文紹介】
Yi-Hsin Lee, Yun-Chieh Chang, Hong Young Yan, Chuan-Chin Chiao (2013)
Early visual experience of background contrast affects the expression of NMDA-like
glutamate receptors in the optic lobe of cuttlefish, Sepia pharaohs
Journal of Experimental Marine Biology and Ecology, 447, 86–92
第2回 2014年4月30日 座長:安室春彦(D3)
杉本親要(PD)【研究紹介】
アオリイカの視覚発達過程
第1回 2014年4月23日 座長:杉本親要(PD)
池田 譲(Prof.)【話題提供】
頭足類学の系譜
2015年度
特別セミナー 2016年3月14日 10:30– C418
竹内理人 氏(東京工業大学大学院)【研究紹介】
「動物行動の解析ツール UMATracker」
第23回 2016年1月20日 座長:青 徹(M2)
高橋優実(B3)【論文紹介】
Felicity Muth, Daniel R. Papaj, Anne S. Leonard
Colour learning when foraging for necter and pollen: bees learn two colours at ones
Biology Letters 11(9) 2015 DOI: 10.1098/rsbl.2015.0628
第22回 2016年1月13日 座長:高橋優実(B3)
青 徹(M2)【論文紹介】
Akiko Koto, Danielle Mersch, Brian Hollis & Laurent Keller (2015)
Social isolation causes mortality by disrupting energy homeostasis in ants.
Behav Ecol Sociobiol (2015) 69:583–591
DOI 10.1007/s00265-014-1869-6
網田 全(B3)【論文紹介】
Troscianko J, Rutz C (2015)
Activity profiles and hook-tool use of New Caledonian crows recorded by bird-borne video
cameras.
BIOLOGY LETTERS 11:20150777 DOI:10.1098/rsbl.2015.0777
第21回 2016年1月6日 座長:網田 全(B3)
安室春彦(PD)【論文紹介】
Tittensor, D. P., Mora, C., Jetz, W., Lotze, H. K., Ricard, D., Berghe, E. V., & Worm, B. (2010).
Global patterns and predictors of marine biodiversity across taxa.
Nature, 466 (7310), 1098-1101. doi:10.1038/nature09329
新里将平(B3)【論文紹介】
Zurek DB, Perkins MQ, Gilbert C. (2014)
Dynamic visual cues induce jaw opening and closing by tiger beetles during pursuit of prey.
Biol. Lett. 10: 20140760. http://dx.doi.org/10.1098/rsbl.2014.0760
第20回 2015年12月16日 座長:新里将平(B3)
岡本光平(PD)【話題提供】
「イカタコは寝るのか?」
浦崎晴稔(B3)【論文紹介】
Masaki Tomonaga, Kiyonori Kumazaki, Florine Camus, Sophie Nicod,Carlos Pereira, Tetsuro Matsuzawa
A horse's eye view: size and shape discrimination compared with other mammals
BIOLOGY LETTERS November 2015 Volume: 11 Issue: 11 DOI:10.1098/rsbl.2015.0701
第19回 2015年12月9日 座長:浦崎晴稔(B3)
杉本親要(PD)【話題提供】
「CIAC見聞録」
成嶋和也(M1)【論文紹介】
Alexandra K. Schnell, Carolynn L. Smith, Roger T. Hanlon & Robert T. Harcourt
Female receptivity, mating history, and familiarity influence the mating behavior of cuttlefish
Behav Ecol Sociobiol (2015) 69:283–292 DOI 10.1007/s00265-014-1841-5
第18回 2015年12月2日 座長:成嶋和也(M1)
川島 菫(B4)【論文紹介】
Michael J. Beran and Audrey E. Parrish
Sequential responding and planning in capuchin monkeys (Cebus apella)
Anim Cogn (2012) 15:1085–1094 DOI 10.1007/s10071-012-0532-8
高橋優実(B3)【論文紹介】
Jean-Baptiste Thiebot, Charles-André Bost, Nina Dehnhard, Laurent Demongin, Marcel Eens,
Gilles Lepoint, Yves Cherel, Maud Poisbleau
Mates but not sexes differ in migratory niche in a monogamous penguin species
Biology Letters 11(9)2015 DOI: 10.1098/rsbl.2015.0429
第17回 2015年11月25日 座長:川島 菫(B4)
江崎貴之介(B4)【論文紹介】
James E. Herbert-Read, Andrea Perna, Richard P. Mann, Timothy M. Schaerf, David J. T.
Sumpter, Ashley J. W. Ward (2011)
Inferring the rules of interaction of shoaling fish.
PNAS(2011):18726-18731. DOI: 10.1073/pnas.1109355108
網田 全(B3)【論文紹介】
Monique A. R. Udell (2015)
When dogs look back:inhibition of independent problem-solving in domestic dogs (Canis
lupus familiaris) compared with wolves (Canis lupus).
Biol Lett, 11: 20150489. http://dx.doi.org/10.1098/rsbl.2015.0489
第16回 2015年11月4日 座長:島袋翔太(B4)
久場景興(B4)【論文紹介】
Sachit Butail, Tiziana Bartolini, Maurizio Porfiri(2013)
Collective response of zebrafish shoals to a free swimming robotic fish
PLoS One. 2013; 8(10): e76123; DOI: 10.1371/journal.pone.0076123
新里将平(B3)【論文紹介】
Green PA, Patek SN. (2015)
Contests with deadly weapons: telson sparring in mantis shrimp (Stomatopoda).
Biol. Lett. 11:20150558. http://dx.doi.org/10.1098/rsbl.2015.0558
第15回 2015年10月28日 座長:久場景興(B4)
島袋翔太(B4)【論文紹介】
Lelia Cartron, Ludovic Dickel, Nadav Shashar, Anne-Sophie Darmaillacq(2013)
Maturation of polarization and luminance contrast sensitivities in cuttlefish (Sepia officinalis).
Journal of Experimental Biology 2013 216: 2039-2045; doi: 10.1242/jeb.080390
浦崎晴稔(B3)【論文紹介】
Martin Stevens, Annette C. Broderick, Brendan J. Godley, Alice E. Lown, Jolyon Troscianko,
Nicola Weder, Sam B. (2015)
Phenotype-environment matching in sand fleas
BIOLOGY LETTERS 11(8) DOI: 10.1098/rsbl.2015.0494
第14回 2015年10月21日 座長:江崎貴之介(B4)
池田 譲(Prof)【解説】
頭足類研究の主軸
第13回 2015年8月5日 座長:江崎貴之介(B4)
杉本親要(PD)【論文紹介】
Stephanie S. Godfrey, Jana K. Bradley, Andrew Sih, C. Michael Bull
Lovers and fighters in sleepy lizard land: where do aggressive males fit in a social network?
Animal Behaviour (2012) 83: 209−215. doi:10.1016/j.anbehav.2011.10.028
成嶋和也(M1)【論文紹介】
D. Baracchi, I. Petrocelli, L. Chittka, G. Ricciardi and S. Turillazzi
Speed and accuracy in nest-mate recognition: a hover wasp prioritizes face recognition over colony odour cues to minimize intrusion by outsiders
Proc. R. Soc. B (2015) 282 20142750; DOI: 10.1098/rspb.2014.2750
第12回 2015年7月29日 座長:久場景興(B4)
青 徹(M1)【論文紹介】
Ana Cristina Vendrametto Varrone Giacomini, Murilo Sander de Abreu, Gessi Koakoski, Renan
Idalêncio, Fabiana Kalichak, Thiago Acosta Oliveira, João Gabriel Santos da Rosa, Darlan
Gusso, Angelo Luis Piato, Leonardo José Gil Barcellos (2015)
My stress, our stress: Blunted cortisol response to stress in isolated housed zebrafish
Physiology & Behavior (2015) 139:182–187. doi:10.1016/j.physbeh.2014.11.035
島袋翔太(B4)【論文紹介】
Lelia Cartron, Noam Josef, Amit Lerner, Steven D. McCusker, Anne-Sophie Darmaillacq,
Ludovic Dickel, Nadav Shashar (2013)
Polarization vision can improve object detection in turbid waters by cuttlefish
Journal of Experimental Marine Biology and Ecology (2013) 447: 80–85.
doi:10.1016/j.jembe.2013.02.013
第11回 2015年7月22日 座長:島袋翔太(B4)
安室春彦(D3)【論文紹介】
Samson JE, Mooney TA, Gussekloo SW, Hanlon RT (2014)
Graded behavioral responses and habituation to sound in the common cuttlefish Sepia
officinalis
J Exp Biol 217: 4347–4355. DOI:10.1242/ jeb.113365
川島 菫(B4)【論文紹介】
Mark O'Hara, Ludwig Huber, Gyula Kopanny Gajdon (2015)
The advantage of objects over images in discrimination and reversal learning by kea, Nestor
notabilis
Animal Behaviour 101: 51–60. doi:10.1016/j.anbehav.2014.12.022
第10回 2015年7月15日 座長:川島 菫(B4)
岡本 光平(D3)【話題提供】
Behavioral study of expression of body patterns for avoiding predation in the pharaoh
cuttlefish Sepia pharaonis
(トラフコウイカにおける捕食回避に関わる体色表出の行動学的研究)
*本講演は博士論文の内容紹介です
久場 景興(B4)【論文紹介】
G. Rieucau, A. De Robertis, K. M. Boswell and N. O. Handegard
School density affects the strength of collective avoidance responses in wild-caught Atlantic herring Clupea harengus: a simulated
predator encounter experiment
Journal of Fish Biology (2014) 85, 1650–1664 doi:10.1111/jfb.12520
第9回 2015年7月 1日 座長:成嶋和也(M1)
青 徹(M2)【論文紹介】
Nobuya Sato, Ling Tan, Kazushi Tate, Maya Okada (2015)
Rats demonstrate helping behavior toward a soaked conspecific
Animal Cognition (2015): 1-9. DOI 10.1007/s10071-015-0872-2
第8回 2015年6月24日 座長:久場景興(B4)
江崎貴之介(B4)【論文紹介】
NWard AJW, Herbert-Read JE, Sumpter DJT, and Krause J
Fast and accurate decisions through collective vigilance in fish shoals
PNAS 108: 2312-2315. DOI:10.1073/pnas.1007102108
第7回 2015年6月17日 座長:江崎貴之介(B4)
成嶋和也(M1)【論文紹介】
Noam Josef • Ofri Mann • Ant ónio V. Sykes • Graziano Fiorito • Joáo Reis • Steven Maccusker • Nadav Shashar
Depth perception: cuttlefish (Sepia officinalis) respond to visual texture density gradients.
Anim Cogn (2014) 17:1393–1400 DOI 10.1007/s10071-014-0774-8
第6回 2015年6月10日 座長:成嶋和也(M1)
島袋翔太(B4)【論文紹介】
Kendra C. Buresch, Kimberly M. Ulmer, Derya Akkaynak, Justine J. Allen, Lydia M. Mäthger, Mario Nakamura, Roger T. Hanlon
Cuttlefish adjust body pattern intensity with respect to substrate intensity to aid camouflage, but do not camouflage in extremely low
light.
Journal of Experimental Marine Biology and Ecology (2015), 462, 121–126. doi:10.1016/j.jembe.2014.10.017
第5回 2015年6月3日 座長:青 徹(M2)
川島 菫(B4)【論文紹介】
Koji Tokuda, Reiji Masuda & Yoh Yamashita (2015)
Conditional discrimination in Octopus vulgaris.
J Ethol, 33, 35–40. DOI: 10.1007/s10164-014-0414-4
安室春彦(D3)【論文紹介】
Wild E., Wollesen T., Haszprunar G. & Heß M. (2015)
Comparative 3D microanatomy and histology of the eyes and central nervous systems in
coleoid cephalopod hatchlings.
Organisms Diversity and Evolution 15, 37–64. DOI:10.1007/s13127-014-0184-4
第4回 2015年5月27日 座長:安室春彦(D3)
久場景興(B4)【論文紹介】
Stefano Marras, Shaun S. Killen, Jan Lindström, David J. McKenzie, John F. Steffensen, Paolo Domenici (2015)
Fish swimming in schools save energy regardless of their spatial position.
Behavioral Ecology and Sociobiology 69(2),219-226 DOI:10.1007/s00265-014-1834-4
岡本光平(京大D3)【話題提供】
「頭足類は色を見分けるのか?~たったひとつの光受容体での冴えたやりかた~」
第3回 2015年5月20日 座長:岡本光平(京大D3)
江崎貴之介(B4)【論文紹介】
R. P. Mann, J. E. Herbert-Read, Q. Ma, L. A. Jordan, D. J. T. Sumpter, A. J. W. Ward (2013)
A model comparison reveals dynamic social information drives the movements of humbug
damselfish (Dascyllus aruanus).
J. R. Soc. Interface 11: 20130794. DOI: 10.1098/rsif.2013.0794
杉本親要(PD)【話題提供】
「頭足類学の基礎固め」
第2回 2015年5月13日 座長:成嶋和也(M1)
池田 譲(Prof.)【話題提供】
「研究の定点観測〜頭足類を主題にするわけ〜」
第1回 2015年4月22日 座長:杉本親要(PD)
池田 譲(Prof.)【特別レクチャー】於:理427
「外洋性イカ類の公開解剖(ダイホウズキイカ編)」
沖縄のソデイカ漁師 東黒島氏が釣り上げたダイホウズキイカを解剖、計測しました。
2016年度
第23回 2017年2月8日
座長:中井友理香(B3)
【論文紹介】川浦梨沙(M1)
Natacha Roux, Emilio Duran, Rynae G. Lanyo, Bruno Fre de rich, Ce cile Berthe, Marc Besson, Danielle L. Dixson, David Lecchini (2016)
Brain lateralization involved in visual recognition of conspecifics in coral reef fish at recruitment
Animal Behaviour 117, 3–8 http://dx.doi.org/10.1016/j.anbehav.2016.04.011
【論文紹介】川島 菫(M1)
Sarah Schumacher, Theresa Burt de Perera, Johanna Thenert, Gerhard von der Emde
Cross-modal object recognition and dynamic weighting of sensory inputs in a fish
PNAS, 113, 7638-7643. doi:10.1073/pnas.1603120113
【論文紹介】山口若菜(B3)
Singing whales generate high levels of particle motion: implications for acoustic communication and hearing?
T. Aran Mooney, Maxwell B. Kaplan, Marc O. Lammers (2016)
Biology Letters 12:20160381. DOI: 10.1098/rsbl.2016.0381
第22回 2017年2月1日
座長:山口若菜(B3)
【論文紹介】櫻井裕真(B3)
Alice M. Auersperg, Stefan Borasinski, Isabelle Laumer and Alex Kacelnik (2016)
Goffin’s cockatoos make the same tool type from different materials
Biology Letters 2016 12 20160689 DOI:10.1098/rsbl.2016.0689
【論文紹介】中井友理香(B3)
Lucy Asher, Mary Friel, Kym Griffin, Lisa M. Collins (2016)
Mood and personality interact to determine cognitive biases in pigs
Biology Letters 12: 20160402. DOI: 10.1098/rsbl.2016.0402
第21回 2017年1月27日
座長:櫻井裕真(B3)
【論文紹介】我部武蔵(B3)
Kyle G. Horton, Benjamin M. Van Doren, Phillip M. Stepanian, Andrew Farnsworth and Jeffrey F. Kelly
Where in the air? Aerial habitat use of nocturnally migrating birds
Biology Letters 12: 20160591. http://dx.doi.org/10.1098/rsbl.2016.0591
【論文紹介】川端律貴(B3)
McFarlane SE, Söderberg A, Wheatcroft D, Qvarnström A. (2016)
Song discrimination by nestling collared flycatchers during early development. Biology Letters 12: 20160234.
http://dx.doi.org/10.1098/rsbl.2016.0234
第20回 2017年1月18日
座長:川端律貴
【論文紹介】川島 菫(M1)
Naokazu Goda, Isao Yokoi, Atsumichi Tachibana, Takafumi Minamimoto, Hidehiko Komatsu (2016)
Crossmodal association of visual and haptic material properties of objects in the monkey ventral visual cortex.
Current Biology 26(7), 928–934.DOI: 10.1016/j.cub.2016.02.003
【論文紹介】山口若菜(B3)
Amy Victoria Smith, Leanne Proops, Kate Grounds, Jennifer Wathan and Karen McComb
Functionally relevant responses to human facial expressions of emotion in the domestic horse (Equus caballus)
Biology Letters 12: 20150907. http://dx.doi.org/10.1098/rsbl.2015.0907
【論文紹介】岡本光平(PD)
Eric C. Orenstein, Justin M. Haag, Yakir L. Gagnon, Jules S. Jaffe (2016)
Automated classification of camouflaging cuttlefish
Methods in Oceanography 15–16, 21–34 http://dx.doi.org/10.1016/j.mio.2016.04.005
第19回 2017年1月11日
座長:我部武蔵(B3)
【論文紹介】川浦梨沙(M1)
Shirly Fleischman, Joseph Terkel, Anat Barne (2016)
Visual recognition of individual conspecific males by female zebra finches,Taeniopygia guttata.
Animal Behaviour 120, 21-30 http://dx.doi.org/10.1016/j.anbehav.2016.07.020
特別セミナー
2016年12月26日
阪上雅昭 先生(京都大学大学院人間•環境学研究科教授)
「群れの科学」
第18回 2016年12月21日
座長:高橋優美(B4)
【論文紹介】我部武蔵(B3)
Wang J, Barkan J, Fisler S, Godinez-Reyes C, Swimmer Y. 2013
Developing ultraviolet illumination of gillnets as a method to reduce sea turtle bycatch.
Biol Lett 9: 20130383. http://dx.doi.org/10.1098/rsbl.2013.0383
【論文紹介】櫻井裕真(B3)
Gallup AC, Church AM, Pelegrino AJ. 2016
Yawn duration predicts brain weight and cortical neuron number in mammals.
Biol. Lett. 12: 20160545. http://dx.doi.org/10.1098/rsbl.2016.0545
【論文紹介】中井友理香(B3)
Katahira K, Suzuki K, Kagawa H, Okanoya K. 2013
A simple explanation for the evolution of complex songsyntax in Bengalese finches.
Biol Lett 9: 20130842. http://dx.doi.org/10.1098/rsbl.2013.0842
第17回 2016年12月7日
座長:新里将平(B4)
【論文紹介】川端律貴(B4)
Horn L, Scheer C, Bugnyar T, Massen JJM. 2016 Proactive prosociality in a cooperatively breeding corvid, the azure-winged magpie (Cyanopica cyana).
Biol. Lett. 12: 20160649. http://dx.doi.org/10.1098/rsbl.2016.0649
第16回 2016年11月2日
座長:網田 全(B4)
【論文紹介】高橋優実(B4)
Tiago Repolho, Miguel Baptista, Marta S. Pimentel, Gisela Dionisio, Katja Trubenbach, Vanessa M. Lopes, Ana Rita Lopes, Ricardo Calado, Mario Diniz & Rui Rosa (2014)
Developmental and physiological challenges of octopus (Octopus vulgaris) early life stages under ocean warming
Journal of Comparative Physiology B, 184 (1), 55–64, 2014
【論文紹介】新里将平(B4)
Jana Bera´nkova´, Petr Vesely´, Jana Sy´korova´ & Roman Fuchs (2014)
The role of key features in predator recognition by untrained birds
Animal Cognition, 17 (4), 963–971, 2014 doi:10.1007/s10071-014-0728-1
第15回 2016年10月26日
座長:川浦梨紗(M1)
【論文紹介】浦崎晴稔(B4)
Barbara Mazzolai, Laura Margheri, Paolo Dario, Cecilia Laschi
Measurements of octopus arm elongation: Evidence of differences by body size and gender
Journal of Experimental Marine Biology and Ecology (2013) 447, 160–164
doi.org/10.1016/j.jembe.2013.02.025
【論文紹介】網田 全
Quinn M. R. Webber, R. Mark Brigham, Andrew D. Park, Erin H. Gillam, Thomas J. O’Shea, Craig K. R. Willis
Social network characteristics and predicted pathogen transmission in summer colonies of female big brown bats (Eptesicus fuscus)
Behav Ecol Sociobiol (2016) 70:701–712
DOI 10.1007/s00265-016-2093-3
第14回 2016年10月19日
座長:川島 菫(M1)
【論文紹介】安室春彦(PD)
Negrín, A. R., Fuentes, A. C., Espinosa, D. C., & Dias, P. A. D. (2016). The loss of behavioral diversity as a consequence of
anthropogenic habitat disturbance: the social interactions of black howler monkeys.
Primates, 57, 9-15.
第13回 2016年10月12日
座長:岡本光平(PD)
【話題提供】池田 譲(Porf)
Aqua Vision 2016 参加記
第12回 2016年7月13日
座長:浦崎晴稔(B4)
【論文紹介】新里将平(B4)
Christine N. Bedore, Stephen M. Kajiura and Sonke Johnsen (2015)
Freezing behaviour facilitates bioelectric crypsis in cuttlefish faced with predation risk
Proceedings of the Royal Society B 282: 20151886.6 DOI: 10.1098/rspb.2015.1886
第11回 2016年7月6日
座長:新里将平(B4)
【論文紹介】川島 菫(M1)
David Scheel, Peter Godfrey-Smith, and Matthew Lawrence (2016)
Signal Use by Octopuses in Agonistic Interactions
Current Biology 26, 377–382
【論文紹介】高橋優美(B4)
Nicholas J. E. Jones and Christopher A. Richardson (2010)
Laboratory Culture, Growth, and the Life Cycle of the Little Cuttlefish Sepiola atlantica (Cephalopoda:Sepiolidae)
Journal of Shellfish Research, 29 (1), 241-246
第10回 2016年6月29日
座長:高橋優実(B4)
【論文紹介】川浦梨紗(M1)
Shun Satoh, Hirokazu Tanaka, Masanori Kohda (2016)
Facial recognition in a discus fish (Cichidae): Experimental approach using digital models
PLoS ONE 11(5):e0154543.doi:10.137/joumal.pone.0154543
第9回 2016年6月22日
座長:中元啓輔(北大M1)
【論文紹介】浦崎晴稔(B4)
Jonas N. Richeter, Binyamin Hochner and Michael J. Kuba
Octopus arm movements under constrained conditions: adaptation, modification and plasticity of motor primitives
The Journal of Experimental Biology (2015) 218, 1069-1076 doi:10.1242/jeb.115915
【論文紹介】安室春彦(PD)
Tonkins, B. M., Tyers, A. M., & Cooke, G. M.
Cuttlefish in captivity: An investigation into housing and husbandry for improving welfare
Applied Animal Behaviour Science (2015), 168, 77-83.
第8回 2016年6月15日
座長:杉本親要
【論文紹介】網田 全(B4)
Ipek G. Kulahci,Daniel I. Rubenstein,Asif A. Ghazanfar
Lemurs groom-at-a-distance through vocal networks
Animal Behaviour 110(2015)179-186
【論文紹介】中元啓輔(M1, 北大)
Naohiko Ohkouchi , Ryuichi Tsuda, Yoshito Chikaraishi and Kazushige Tanabe
A preliminary estimate of the trophic position of the deep-water ram’s horn squid Spirula spirula based on the nitrogen isotopic composition of amino acids.
Marine biology, 2013, 160 (4): 773-779. DOI:10.1007/s00227-012-2132-1
第7回 2016年6月8日
座長:川浦梨紗
【論文紹介】川島 菫(M1)
Pull or Push? Octopuses Solve a Puzzle Problem
Jonas N. Richter, Binyamin Hochner, Michael J. Kuba
PLOS ONE | DOI:10.1371/journal.pone.0152048 March 22, 2016 1 / 16
【論文紹介】杉本親要(PD)
Eye-independent, light-activated chromatophore expansion (LACE) and expression of phototransduction genes in the skin of Octopus bimaculoides
M. Desmond Ramirez and Todd H. Oakley
The Journal of Experimental Biology. 2015. 218: 1513-1520.
doi: 10.1242/jeb.110908
第6回 2016年6月1日
座長:安室春彦
【論文紹介】高橋優美(B4)
Elena Baeza-Rojano, Pedro Domingues, José M Guerra-García,Santiago Capella,
Elsa Noreña-Barroso, Claudia Caamal-Monsreal and Carlos Rosas
Marine gammarids (Crustacea: Amphipoda): a new live prey to culture Octopus maya hatchlings
Aquaculture Research 44(10), 1602-1612, 2013
【研究紹介】川浦梨紗(M1)
「指定栽培トマトの成分と指向性について」
(平成27年度卒業論文 椙山女学園大学生活科学部管理栄養学科栄養教育・応用栄養研究室)
第5回 2016年5月25日
座長:川島 菫
【論文紹介】新里将平(B4)
Ingo Rischawy and Stefan Schuster (2013)
Visual search in hunting archerfish shares all hallmarks of human performance
The Journal of Experimental Biology 216, 3096-3103
doi:10.1242/jeb.087734
【論文紹介】安室春彦(PD)
Ming-Yi Chou, Ryunoske Amo, Masae Kinoshita, Bor-Wei Cherng, Hideaki Shimazaki, Masakazu Agetsuma, Toshiyuki Shiraki, Tazu Aoki, Mikako Takahoko, Masako Yamazaki, Shin-ichi Higashijima & Hitoshi Okamoto (2016).
Social conflict resolution regulated by two dorsal habenular subregions in zebrafish.
Science, 352, 87-90. doi:10.1126/science.aac9508
第4回 2016年5月18日
座長:網田 全
担当:浦崎晴稔(B4)【論文紹介】
Hiroshi Matsui, Gavin R. Hunt, Katja Oberhofer, Naomichi Ogihara, Kevin J. McGowan, Kumar Mithraratne, Takeshi Yamasaki, Russell D. Gray & Ei-Ichi Izawa
Adaptive bill morphology for enhanced tool manipulation in New Caledonian crows
Scientific Reports 6, 22776 (2016) doi:10.1038/srep22776
第3回 2016年5月11日
座長:新里将平
担当:杉本親要(PD)【研究紹介】
「疑問共有:これまでの研究生活を通して想うこと」
網田 全(B4)【論文紹介】
Stephan T. Len, Damien R. Farine, Tina W. Wey, Andrew Sih, C. Michael Bull
Environment modulates population social structure:experimental evidence from replicated social networks of wild lizards
Animal Behaviour 111(2016) 23-31
【特別セミナー】2016年5月10日 15:30– C418
伊庭靖弘 先生(北海道大学大学院助教)
「億年の地球生命–Paleontology–」
中元啓輔 氏(北海道大学大学院M1)
「現生から化石まで全頭足類に適用可能な食性復元ツール開発」
第2回 2016年4月27日
座長:浦崎晴稔
担当:池田 譲 (Prof.)
【話題提供】「アンコールシリーズ 水族館学を考える」
第1回 2016年4月20日
座長:高橋優実
担当:池田 譲 (Prof.)
【話題提供】「現在地の確認と未来への志向〜頭足類に着眼する理由〜」
2017年度
第21回池田研究室ゼミナール 2018年1月25日
[論文紹介] 網田 全 (M1)
Brabdl, S.J., & Bellwood, D.R. 2013. Morphology, sociality, and ecology: can morphology predict pairing behavior in coral reef fishes? Coral Reefs, 32: 835-846. DOI: 10.1007/s00338-013-1042-0.
[論文紹介] 玉城佑哉 (B3)
Giljov, A., Karenina, K., & Malashichev, Y. 2018. Facing each other: mammal mothers and infants prefer the position favouring right hemisphere processing. Biology Letters, 14: 20170707. https://doi.org/10.1098/rsbl.2017.0707.
第20回池田研究室ゼミナール 2018年1月18日
[論文紹介] 木村太音 (B3)
Erisman, B.E., & Rowell, T.J. 2017. A sound worth saving: acoustic characteristics of a massive fish spawning aggregation. Biology Letters, 13: 20170656. DOI: 10.1098/rsbl.2017.0656.
[論文紹介] 木本 翔 (B3)
Gilfillan, G., Vitale, J., McNutt, J.W., & McComb, K. 2016. Cross-modal individual recognition in wild African lions. Biology Letters, 12: 20160323. DOI: 10.1098/rsbl.2016.0323.
第19回池田研究室ゼミナール 2018年1月11日
[論文紹介] 山口若菜 (B4)
Morse, P., Zenger, K.R., McCormick, M.I., Meekan, M.G., & Huffard, C.L. 2017. Chemical cues correlate with agonistic behaviour and female mate choice in the southern blue-ringed octopus, Hapalochlaena maculosa (Hoyle, 1883) (Cephalopoda: Octopodidae). Journal of Molluscan Studies, 83: 79-87. doi: 10.1093/mollus/eyw045.
[論文紹介] 稲福 團 (B3)
Albuquerque, N., Guo, K., Wilkinson, A., Savalli, C., Otta, E., & Mills, D. 2016. Dogs recognize dog and human emotions. Biology Letters, 12: 20150883. DOI: 10.1098/rsbl.2015.0883.
第18回 池田研ゼミ 2017年12月21日
中井友理香(B4)【論文紹介】
伊藤魁志(B3)【論文紹介】
Wierucka K, Pitcher BJ, Harcourt R, Charrier I (2017)
The role of visual cues in mother–pup reunions in a colonially breeding mammal. Biol. Lett. 13: 20170444. http://dx.doi.org/10.1098/rsbl.2017.0444
第17回 2017年12月14日
座長:網田 全(M1)代理
櫻井裕真(B4)【論文紹介】
Peter Swart, Martina Wicklein, Dan Sykes, Flarah Ahmed & HHolger G. Krapp
A quantitative comparison of micro-CT preparations in Dipteran flies
Scientific Reports 6:39380 (2016). DOI: 10.1038/srep39380
玉城佑哉(B3)【論文紹介】
Chloe Gonseth, Fumito Kawakami, Etsuko Ichino and Masaki Tomonaga (2017)
The higher the farther: distance-specific referential gestures in chimpanzees (Pan troglodytes)
Biol.Lett.13:20170398. DOI: 10.1098/rsbl.2017.0398
第16回 2017年12月7日
座長:櫻井裕真(B4)
川端律貴(B4)【論文紹介】
Frugivorous bats prefer information from novel social partners
Jip J. C. Ramakers, Dina K. N. Dechmann, Rachel A. Page and M. Teague O’Mara
Anim Behav (2016)116: 83-87 http://dx.doi.org/10.1016/j.anbehav.2016.03.021
木本 翔(B3)【論文紹介】
Stephanie Wendt and Tomer J. Czaczkes (2017)
Individual ant workers show self-control
Biol. Lett. 13: 20170450. DOI:10.1098/rsbl.20170450
第15回 2017年11月30日
座長:川端律貴(B4)
我部武蔵(B4)【論文紹介】
Rachel A. Jastrebsky, Ian K. Bartol, and Paul S. Krueger
Turning performance of brief squid Lolliguncula brevis during attacks on shrimp and fish
J Exp Biol (2017) 220: 908-919 DOI: 10.1242/jeb.144261
木村太音(B3)【論文紹介】
Diane Colombeli-Négrel and Sonia Kleindorfer (2017)
Prenatal environment affects embryonic response to song
Biol. Lett. 13: 20170302. DOI: 10.1098/rsbl.2017.0302
第14回 2017年11月16日
座長:山口若菜(B4)
稲福 團(B3)【論文紹介】
Dina K. N. Dechmann, M. Wikelski, D. Ellis-Soto, K. Safi, M. Teague O'Mara (2017)
Determinants of spring migration departure decision in a bat
Biol. Lett. 13: 20170395. DOI: 10.1098/rsbl.2017.0395
網田 全(M1)【論文紹介】
Kate N. Thomas, Bruce H. Robison, Sönke Johnsen (2016)
Two eyes for two purposes: in situ evidence for asymmetric vision in the cockeyed squids Histioteuthis heteropsis
and Stigmatoteuthis dofleini
Phil Trans R Soc B 372: 20160069. DOI: 10.1098/rstb.2016.0069
第13回 2017年11月9日
座長:網田 全(M1)
成嶋和也(M2)【論文紹介】
T. Aran Mooney, Julia E. Samson, Andrea D. Schlunk and Samantha Zacarias
Loudness‐dependent behavioral responses and habituation to sound by the longfin squid (Doryteuthis pealeii)
J Comp Physiol A (2016) 202:489–501 DOI 10.1007/s00359-016-1092-1
伊藤魁志(B3)【論文紹介】
David P. Hocking, Felix G. Marx, Erich M. G. Fitzgerald and Alistair R. Evans (2017)
Ancient whales did not filter feed with their teeth
Biol. Lett. 13: 20170348. DOI: 10.1098/rsbl.2017.0348
第12回 2017年11月2日
座長:成嶋和也(M2)
川島 菫(M2)【論文紹介】
Makoto Wada, Kouji Takano, Hiroki Ora, Masakazu Ide and Kenji Kansaku
The rubber tail illusion as evidence of body ownership in mice
J Neurosci (2016), 36 (43): 11133-11137
川浦梨沙(M2)【論文紹介】
Lindsay P. Schwartz, Alan Silberberg, Anna H. Casey, David N. Kearns and Burton Slotnick
Does a rat release a soaked conspecific due to empathy?
Anim Cogn (2017) 20:299–308 DOI 10.1007/s10071-016-1052-8
第11回 2017年10月26日
座長:川島 菫(M2)
安室春彦(PD)【論文紹介】
Lin, I. R., & Chiao, C. C.
Visual equivalence and amodal completion in cuttlefish.
Frontiers in physiology (2017), 8: 40. doi: 10.3389/fphys.2017.00040
岡本光平(PD)【論文紹介】
Alexandra K. Schnell, Roger T. Hanlon, Aïcha Benkada and Christelle Jozet-Alves
Lateralization of eye use in cuttlefish: Opposite direction for anti-predatory and predatory behaviors
Frontiers in physiology (2016), 7: 620. doi: 10.3389/fphys.2016.00620
第10回 2017年10月19日
座長:川浦梨沙(M2)
池田 譲(Prof.)【話題提供】
行動を科学的に読み解く意義〜幾つかの最近の経験から思うこと〜
特別セミナー 2017年9月11日
座長:池田 譲(Prof)
岩本真裕子 先生(島根大学総合理工学部)
腹側類における這行運動メカニズムの解析とパターン形成
水野佳奈 氏(島根大学大学院総合理工学研究科 M2)
真正粘菌における最短経路探索問題
特別セミナー 2017年9月7日
座長:池田 譲(Prof)
竹田祐介 博士(東京大学総合研究博物館 JSPS PD)
研究紹介
中元啓輔 氏(北海道大学大学院理学研究院 M2)
研究紹介(昨夏に池田研滞在時に実施した研究の進捗状況)
第9回 2017年7月27日
座長:成嶋和也(M2)
山口若菜(B4)【論文紹介】
Chiara Mariti, Caterina Falaschi, Marcella Zilocchi, Jaume Fatjó, Claudio Sighieri, Asahi Ogi, Angelo Gazzano (2017)
Analysis of the intraspecific visual communication in the domestic dog (Canis familiaris): A pilot study on the case of calming signals
Journal of Veterinary Behavior 18 (2017) 49e55 http://dx.doi.org/10.1016/j.jveb.2016.12.009
中井友理香(B4)【論文紹介】
Chun-YenLin,Yueh-ChunTsai andChuan-ChinChiao (2017).
Quantitative analysis of dynamic body patterning reveals the grammar of visual signals during the reproductive behavior of the oval squid Sepioteuthis lessoniana
Front. Ecol. Evol. 5:30. doi: 10.3389/fevo.2017.00030
第8回 2017年7月20日
座長:中井友理香(B4)
成嶋和也(M2)【論文紹介】
Christian M. Iba ́n ̃ez & Friedemann Keyl (2010)
Cannibalism in cephalopods
Rev Fish Biol Fisheries, 20:123–136 DOI 10.1007/s11160-009-9129-y
安室春彦(PD)【論文紹介】
Scatà, G., Darmaillacq, A. S., Dickel, L., McCusker, S., & Shashar, N. (2017).
Going up or sideways? Perception of space and obstacles negotiating by cuttlefish.
Frontiers in physiology, 8. doi: 10.3389/fphys.2017.00173
第7回 2017年7月13日
座長:櫻井裕真(B4)
川浦梨沙(M2)【論文紹介】
Sebastien Goumon and Marek Spinka
Emotional contagion of distress in young pigs is potentiated by previous exposure to the same stressor
Animal Cognition (2016) 19:501-511. DOI: 10.1007/s10071-015-0950-
川島 菫(M2)【話題提供】
CephsInAction Training School – Cephs Biology and Care (CBC-Welfare 2017) in Napoli
第6回 2017年7月6日
座長:山口若菜(B4)
川端律貴(B4)【論文紹介】
Kirsty E. Graham・Takeshi Furuichi・Richard W. Byrine
The gestural repertoire of the wild bonobo (Pan paniscus): a mutually understood communication system
Animal Cognition (2017) 20:171–177 DOI 10.1007/s10071-016-1035-9
櫻井裕真(B4)【論文紹介】
Tsung-Han Liu and Chuan-Chin Chiao
Mosaic organization of body pattern control in the optic lobe of squids
Journal of Neuroscience (2017) 37 (4) 768-780; DOI: https://doi.org/10.1523/JNEUROSCI.0768-16.2016
第5回 2017年6月29日
座長:川端律貴(B4)
我部武蔵(B4)【論文紹介】
Does lure colour influence catch per unit effort,
fish capture size and hooking injury in angled largemouth bass?
Andrew.D.Moraga, Alexander D.M.Wilson, Steven J.Cooke
Fisheries Research (2015) 172, 1-6. DOI: 10.1016/j.fishres.2015.06.010
山口若菜(B4)【論文紹介】
Singing whales generate high levels of particle motion: implications for acoustic communication and hearing?
T. Aran Mooney, Maxwell B. Kaplan, Marc O. Lammers (2016)
Biology Letters 12:20160381. DOI: 10.1098/rsbl.2016.0381
特別セミナー 2017年6月26日
座長:池田 譲
和仁亮二先生(横浜国立大学)
「化石頭足類学の紹介」
野場和希氏(横浜国立大学)
「一定の条件で飼育されたトラフコウイカ(Sepia pharaonis)の隔壁間距離の計測」
第4回 2017年6月22日
座長:我部武蔵(B4)
櫻井裕真(B4)【論文紹介】
Dylan B. Smith, Galina Bernhardt, Nigel E. Raine, Richard L. Abel, Dan Sykes, Farah Ahmed, Inti Pedroso & Richard J. Gill
Exploring miniature insect brains using micro-CT scanning techniques
Scientific Reports (2016) 6, 21768; DOI: 10.1038/srep21768
中井友理香(B4)【論文紹介】
Justine J. Allen, Derya Akkaynak, Alexandra K. Schnell, Roger T. Hanlon
Dramatic fighting by male cuttlefish for a female mate
American Naturalist (2017) vol. 190, DOI: 10.1086/692009
第3回 2017年6月8日
座長:網田 全(M1)
川端律貴(B4)【論文紹介】
Morelia Camacho-Cervantes, Alfredo F. Ojanguren, Anne E. Magurran
Exploratory behaviour and transmission of information between the invasive guppy and native Mexican topminnows
Animal Behaviour 106 (2015) 115–120 http://dx.doi.org/10.1016/j.anbehav.2015.05.012
我部武蔵(B4)【論文紹介】
Miguel Cabanellas-Reboredo, Josep Alos, David March, Margarita Palmer, Gabriel Jorda, Miquel Palmer
Where and when will they go fishing? Understanding fishing site and time choice in a recreational squid fishery
ICES Journal of Marine Science (2014) 71(7):1760–1773. DOI: 10.1093/icesjms/fst206
第2回 2017年6月1日
座長:川浦梨沙(M2)
【話題提供】池田 譲
「頭足類学への期待〜応用科学としての側面〜」
第1回 2017年5月25日
座長:川島 菫(M2)
【論文紹介】網田 全(M1)
Hiroki Hata, Atsushi Sogabe, Shinya Tada, Ryohei Nishimoto, Reina Nakano
Nobuhiko Kohya, Hirohiko Takeshima, Ryota Kawanishi
Molecular phylogeny of obligate fish parasites of the family Cymothoidae
(Isopoda,Crustacea): evolution of the attachment mode to host fish and the
habitat shift from saline water to freshwater
Marine Biology (2017) 164:105 DOI 10.1007/s00227-017-3138-5
【論文紹介】岡本光平(PD)
Alexandra K. Schnell, Carolynn L. Smith, Roger T. Hanlon, Karina C. Hall & Robert Harcourt
Cuttlefish perform multiple agonistic displays to communicate a hierarchy of threats
Behav Ecol Sociobiol (2016) 70:1643–1655 DOI 10.1007/s00265-016-2170-7
2018年度
第1回池田研究室ゼミナール 2018年4月26日
[話題提供] 池田 譲 (Prof.)
頭足類とヒトの大きなギャップと連結する地下通路
第2回池田研究室ゼミナール 2018年5月10日
[論文紹介] 岡本光平 (PD)
Seehafer, K., Brophy, S., Tom, S.R., & Crook, R.J. 2018. Ontogenetic and experience-dependent changes in defensive behavior in captive-bred Hawaiian bobtail squid, Euprymna scolopes. Frontiers in Physiology, 9: 299. https://doi.org/10.3389/fphys.2018.00299.
[論文紹介] 伊藤魁志 (B4)
Postuma, F.A., & Gasalla, M.A. 2015. Ethogram analysis reveals new body patterning behavior of the tropical arrow squid Doryteuthis plei off the São Paulo coast. The Biological Bulletin, 229 (2): 143-159. https://doi.org/10.1086/BLLv229n2p143.
第3回池田研究室ゼミナール 2018年5月17日
[論文紹介] 川島 菫 (D1)
Kilteni, K., & Ehrsson, H.H. 2017. Body ownership determines the attenuation of self-generated tactile sensations. Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America, 114 (31): 8426-8431. doi: 10.1073/pnas.1703347114.
[論文紹介] 稲福 團 (B4)
York, C.A., & Bartol, K. 2016. Anti-predator behavior of squid throughout ontogeny. Journal of Experimental Marine Biology and Ecology, 480: 26-35. https://doi.org/10.1016/j.je,be.2016.03.011.
第4回池田研究室ゼミナール 2018年5月24日
[論文紹介] 網田 全 (M2)
Tanner, A.R., Fuchs, D., Winkelmann, I.E., Gilbert, M.T.P., Pankey, S., Riberio, Â.M., Kocot, K.M., Halanych, K.M., Oakley, T.H., da Fonseca, R.R., Pisani, D., & Vinther, J. 2017. Molecular clocks indicate turnover and diversification of modern coleoid cephalopods during the Mesozoic Marine Revolution. Proceedings of the Royal Society B, 284: 20162818. https://doi.org/10.1098/rspb.2016.2818.
[論文紹介] 木村太音 (B4)
Ross, R., Rodaniche, A., & Huffard, C.L. 2015. Behavior and body patterns of the larger pacific striped octopus. PLoS ONE, 10 (8): e0134152. doi: 10.1371/journal.pone.0134152.
第5回池田研究室ゼミナール 2018年5月31日
[論文紹介] 川端律貴 (M1)
Chivers, D.P., & Ferrari, M.C.O. 2014. Social learning of predators by tadpoles: does food restriction alter the efficacy of tutors as information sources? Animal Behaviour, 89: 93-97. https://doi.org/10.1016/j.anbehav.2013.12.018.
[論文紹介] 木本 翔 (B4)
King, A.J., Gwinn, D.C., Tonkin, Z., Mahoney, J., Raymond, S., & Beesley, L. 2016. Using abiotic drivers of fish spawning to inform environmental flow management. Journal of Applied Ecology, 53 (1): 34-43. https://doi.org/10.1111/1365-2664.12542.
第6回池田研究室ゼミナール 2018年6月7日
[論文紹介] 櫻井裕真 (M1)
Helmer, D., Geurten, B.R.H., Dehnhardt,G., & Hanke, F.D. 2017. Saccadic movement strategy in common cuttlefish (Sepia officinalis). Frontiers in Physiology, 7: 660. DOI: 10.3389/fphys.2016.00660.
[論文紹介] 玉城佑哉 (B4)
Oshima, M., von Treuheim, T.P., Carroll, J., Hanlon, R.T., Walters, E.T., & Crook, R.J. 2016. Peripheral injury alters schooling behavior in squid, Doryteuthis pealeii. Behavioural Processes, 128: 89-95. doi: 10.1016/j.beproc.2016.04.008.
第7回池田研究室ゼミナール 2018年6月21日
[論文紹介] 川島 菫 (D1)
Danjo, T., Toyoizumi, T., & Fujisawa, S. 2018. Spatial representations of self and other in the hippocampus. Science, 359 (6372): 213-218. DOI: 10.1126/science.aao3898.
[論文紹介] 木本 翔 (B4)
Cabanellas-Reboredo, M., Calvo-Manazza, M., Palmer, M., Hernandez-Urcera, J., Garci, M.E., Gonzalez, A.F., Guerra, A., & Morales-Nin, B. 2014. Using artificial devices for identifying spawning preferences of the European squid: Usefulness and limitations. Fisheries Research, 157: 70-77. https://doi.org/10.1016/j.fishres.2014.03.020.
第8回池田研究室ゼミナール 2018年6月28日
[論文紹介] 網田 全 (M2)
Burrows, A.M. 2018. Functional morphology of mimetic musculature in primates: How social variables and body size stack up to phylogeny. The Anatomical Record, 301: 202-215. DOI: 10.1002/ar.23710.
[論文紹介] 稲福 團 (B4)
Mitchell, M.D., Chivers, D.P., McCormick, M.I., & Ferrari, M.C.O. Learning to distinguish between predators and non-predators: understanding the critical role of diet cues and predator odours in generalization. Scientific Reports, 5: 13918. DOI: 10.1038/srep13918.
第9回池田研究室ゼミナール 2018年7月5日
[論文紹介] 川端律貴 (M1)
Couchoux, C., Clermont, J., Garant, D., & Réale, D. 2018. Signaler and receiver boldness influence response to alarm calls in eastern chipmunks. Behavioral Ecology, 29(1): 212-220. doi: 10.1093/beheco/arx152.
[論文紹介] 木村太音 (B4)
Guillette, L.M., & Healy, S.D. 2017. The roles of vocal and visual interactions in social learning zebra finches: A video playback experiment. Behavioural Processes, 139: 43-49. doi: 10.1016/j.beproc.2016.12.009.
第10回池田研究室ゼミナール 2018年7月12日
[論文紹介] 伊藤魁志 (B4)
Staudinger, M.D., Buresch,K.C., Mathger, L.M., Fry, C., & McAnulty, S. 2013. Defensive responses of cuttlefish to different teleost predators. The Biological Bulletin, 225 (3): 164-174. doi: 10.1086/BBLv224n3p161.
[論文紹介] 玉城佑哉 (B4)
How, M.J., Norman, M.D., Finn, J., Chung, W.S., & Marshall, J. 2017. Dynamic skin patterns in cephalopods. Frontiers in Physiology, 8: 393. https://doi.org/10.3389/fphys.2017.00393.
第11回池田研究室ゼミナール 2018年7月19日
[論文紹介] 岡本光平 (PD)
Ligon, R.A., & McGraw, K.J. 2013. Chameleons communicate with complex colour changes during contests: different body regions convey different information. Biology Letters, 9: 20130892. https://doi.org/10.1098/rsbl.2013.0892.
[論文紹介] 櫻井裕真 (M1)
Kamhi, J.F., Gronenberg, W., Robson, S.K.A., & Traniello, J.F.A. 2016. Social complexity influences brain investment and neural operation costs in ants. Proceedings of the Royal Society B, 283 (1841): 20161949. doi: 10.1098/rspb.2016.1949.
第12回池田研究室ゼミナール 2018年10月23日
[話題提供] 池田 譲 (Prof.)
タコは社会的か?最近の気になる動向と成果から
第13回池田研究室ゼミナール 2018年11月6日
[論文紹介] 網田 全 (M2)
Katugin, O.N., Chichvarkhina, O.V., Zolotova, A.O., & Chchvarkhin, A.Y. 2017. DNA barcoding for squids of family of the Gonatidae (Cephalopoda: Teuthida) from the boreal North Pacific. Mitochondrial DNA Part A, 28 (1): 41-49. DOI: 10.3109/19401736.2015.1110792.
[論文紹介] 伊藤魁志 (B4)
Tyrie, E.K., Hanlon, R.T., Siemann, L.A., & Uyarra, M.C. 2015. Coral reef flounders, Bothus lunatus, choose substrates on which they can achieve camouflage with their limited body pattern repertoire. Biological Journal of the Linnean Society, 114 (3): 629-638. doi: 10.1111/bij.12442.
第14回池田研究室ゼミナール 2018年11月13日
[論文紹介] 木村太音 (B4)
Hamalainen, L., Rowland, H.M., Mappes, J., & Thorogood, R. 2017. Can video playback provide social information for foraging blue tits? PeerJ, 5: e3062. doi: 10.7717/peerj.3062.
[論文紹介] 稲福 團 (B4)
Sato, N., Takeshita, F., Fujuwara, E., & Kasugai, T. 2016. Japanese pygmy squid (Idiosepius paradoxus) use ink for predation as well as for defence. Marine Biology, 163: 56. DOI: 10.1007/s00227-016-2833-y.
第15回池田研究室ゼミナール 2018年11月20日
[論文紹介] 木本 翔 (B4)
Perretti, C.T., Zerofski, P.J., & Sedarat, M. 2016. The spawning dynamics of California market squid (Doryteuthis opalescens) as revealed by laboratory observations. Journal of Molluscan Studies, 82: 37-42. doi: 10.1093/mollus/eyv028.
[論文紹介] 玉城佑哉 (B4)
Furtado, R., & Nomura, F. 2014. Visual signals or displacement activities? The function of visual displays in agonistic interactions in nocturnal tree frogs. Acta Ethologia, 17 (1): 9-14. https://doi.org/10.1007/s10211-013-0160-6.
第16回池田研究室ゼミナール 2018年12月11日
[論文紹介] 青木彩乃 (B3)
Nouvian, M., Deisig, N., Reinhard, J., & Giurfa, M. 2018. Seasonality, alarm pheromone and serotonin: insights on the neurobiology of honeybee defence from winter bees. Biology Letters, 14: 20180337. Htttps://doi.org/10.1098/rsbl.2018.0337.
[論文紹介] 新井萌子 (B3) The grazing gait, implication of toppling geometry for primate footfall sequence. Biology letters, 14: 20180137.
http://dx.doi.org/10.1098/rsbi.2018.0137
第17回池田研究室ゼミナール 2018年12月18日
[論文紹介] 石川実紅 (B3)
Bossley, M., Steiner, A., Brakes, P., Shrimpton, J., Foster, C., & Rendell, L. 2018. Tail walking in a bottlenose dolphin community: the rise and fall of an arbitrary cultural ‘fad’. Biology Letters, 14: 20180314. https://doi.org/10.1098/rsbl.2018.0314.
[論文紹介] 與那嶺沙季 (B3)
Schmitz, L., & Higham, T.E. 2018. Non-uniform evolutionary response of gecko size to change in diel activity pattern. Biology Letters, 14: 20180064. https://doi.org/10.1098/rsbl.2018.0064.
第18回池田研究室ゼミナール 2019年1月8日
[論文紹介] 岡本光平 (PD)
Zoratto, F., Cordeschi, G., Grignani, G., Bonanni, R., Alleva, E., Nascetti, G., Mather, J.A., & Carere, C. 2018. Variability in the “stereotyped” prey capture sequence of male cuttlefish (Sepia officinalis) could relate to personality differences. Animal Cognition, 21: 773-785. https://doi.org/10.1007/s10071-018-1209-8.
[論文紹介] 川島 菫 (D1)
Catania, K.C., & Remple, F.E. 2004. Tactile foveation in the star-nosed mole. Brain Behavior and Evolution, 63 (1): 1-12. https://doi.org/10.1159/000073755.
第19回池田研究室ゼミナール 2019年1月15日
[論文紹介] 川端律貴 (M1)
Nawroj, A.I., Toneva, M., Admoni, H., & Scassellati, B. 2014. An exploration of social grouping in robots: Effects of behavioral mimicry, appearance, and eye gaze. Proceedings of the Annual Meeting of the Cognitive Science Society, 36 (36). https://escholarship.org/uc/item/3q0024g3.
[論文紹介] 櫻井裕真 (M1)
Middlemiss, K.L., Cook, D.G., Jaksons, P., Jerrett, A.R., & Davison, W. 2018. Lateralization of visual function in yellow-eyed mullet (Aldrichetta forsteri) and its role in schooling behaviour. Marine and Freshwater Bejaviour and Physiology, 51: 15-29. https://doi.org/10.1080/10236244.2018.1439696.
第20回池田研究室ゼミナール 2019年1月22日
[論文紹介] 青木彩乃 (B3)
Deakin, A., Mendl, M., Browne, W.J., Paul, E.S., & Hodge, J.J.L. 2018. State-dependent judgement bias in Drosophila: evidence for evolutionarily primitive affective processes. Biology Letters, 14: 20170779. https://doi.org/10.1098/rsbl.2017.0779.
[論文紹介] 新井萌子 (B3)
Brügger, R.K., Kappeler-Schmalzriedt, T., & Burkart, J.M. 2018. Reverse audience effects on helping in cooperatively breeding marmoset monkeys. Biology Letters, 14: 20180030. https://doi.org/10.1098/rsbl.2018.0030.
第21回池田研究室ゼミナール 2019年1月29日
[論文紹介] 石川実紅 (B3)
Stafford, K.M., Lydersen, C., Wiig, Ø., & Kovacs, K.M. 2018. Extreme diversity in the songs of Spitsbergen’s bowhead whales. Biology Letters, 14: 20180056. https://doi.org/10.1098/rsbl.2018.0056.
[論文紹介] 與那嶺沙季 (B3)
James, L.S., Dai, J.B., & Sakata, J.T. 2017. Ability to modulate birdsong across social contexts develops without imitative social learning. Biology Letters, 14: 20170777. https://doi.org/10.1098/rsbl.2017.0777.
2019年度
第1回池田研究室ゼミナール 2019年4月11日
[研究紹介] 川島 菫 (D2)
ヒラオリダコの探査行動における腕の動作特性
第2回池田研究室ゼミナール 2019年4月18日
[研究紹介] 川端律貴 (M2)
アオリイカの情報伝播と情報源の数と位置との関係
[研究紹介] 櫻井裕真 (M2)
アオリイカの視葉サイズの左右性と群れ内の構成
第3回池田研究室ゼミナール 2019年4月25日
[研究紹介] 木本 翔 (M1)
沖縄島沿岸における海草群落の消長とアオリイカの産卵特性および動態に関する研究
[研究紹介] 吉田和歌子 (M1)
ヤンバルクイナ Gallirallus okinawaeの繁殖行動における雌雄差
第4回池田研究室ゼミナール 2019年5月9日
[論文紹介] 青木彩乃 (B4)
Versace, E., Damini, S., Caffini, M., & Stancher, G. 2018. Born to be asocial: newly hatched tortoises avoid unfamiliar individuals. Animal Behavior, 138: 187-192. https://doi.org/10.1016/j.anbehav.2018.02.012.
[論文紹介] 伊藤魁志 (B4)
Josef, N., Berenshtein, I., Fiorito, G., Sykes, A.V., & Shashar, N. 2015. Camouflage during movement in the European cuttlefish (Sepia officinalis). Journal of Experimental Biology, 218: 3391-3398. doi: 10.1242/jeb.122481.
第5回池田研究室ゼミナール 2019年5月16日
[論文紹介] 新井萌子 (B4)
Romeo, T., Ito, M., Saito, A., & Hasegawa, T. 2014. Social modulation of contagious yawning in wolves. PLoS ONE, 9 (8): e105963. doi: 10.1371/journal.pone.0105963.
[論文紹介] 石川実紅 (B4)
Ueno, H., Suemitsu, S., Murakami, S., Kitamura, N., Wani, K., Okamoto, M., Matsumoto, Y., Aoki, S., & Ishihara, T. 2018. Empathic behavior according to the state of others in mice. Brain and Behavior, 8: e00986. https://doi.org/10.1002/brb3.986.
第6回池田研究室ゼミナール 2019年5月23日
[論文紹介] 岡本光平 (PD)
Simpson, E.E., Marshall, N.J., & Cheney, K.L. 2016. Coral reef fish perceive lightness illusions. Scientific Reports, 6: 35335. DOI: 10.1038/srep35335.
[論文紹介] 與那嶺沙季 (B4)
Koenig, K.M., Sun, P., Meyer, E., & Gross, J.M. 2016. Eye development and photoreceptor differentiation in the cephalopod Doryteuthis pealeii. Development, 143: 3168-3181. doi: 10.1242/dev.134254.
第7回池田研究室ゼミナール 2019年5月30日
[話題提供] 池田 譲 (Prof.)
身体の動きが創り出す頭足類の世界観:最近考えたことから
[話題提供] 大村文乃 (PD)
これまでの研究と今後の研究計画
第8回池田研究室ゼミナール 2019年6月6日
[論文紹介] 網田 全 (M2)
Sanchez, G., Setiamarga, D.H.E., Tuanapaya, S., Tongtherm, K., Winkelmann, I.E., Schmidbaur, H., Umino, T., Albertin, C., Allcock, L., Perales-Raya, C., Gleadall, I., Strugnell, J.M., Simakov, O., & Nabhitabhata, J. 2018. Genus-level phylogeny of cephalopods using molecular markers: current status and problematic areas. PeerJ, 6: e4331. DOI: 10.7717/peerj.4331.
[論文紹介] 川島 菫 (D2)
Teramoto, W. 2018. A behavioral approach to shared mapping of peripersonal space between oneself and others. Scientific Reports, 8: 5432. DOI: 10.1038/s41598-018-23815-3.
第9回池田研究室ゼミナール 2019年6月13日
[論文紹介] 川端律貴 (M2)
Romey, W.L., & Kemak, C.D. 2018. Is the quorum threshold for emergent group response in whirligigs absolute or proportional? Animal Behaviour, 135: 147-152. https://doi.org/10.1016/j.anbehav.2017.11.016.
[論文紹介] 櫻井裕真 (M2)
Hunt, E.R., Dornan, C., Sendova-Franks, A.B., & Franks, N.R. 2018. Asymmetric ommatidia count and behavioural lateralization in the ant Temnothorax albipennis. Scientific Reports, 8: 5825. DOI: 10.1038/s41598-018-23652-4.
第10回池田研究室ゼミナール 2019年6月20日
[論文紹介] 木本 翔 (M1)
Salman, A. 2017. Fecundity and spawning strategy of shortfin squid Illex coindetii, in the Eastern Mediterranean. Turkish Journal of Fisheries and Aquatic Sciences, 17: 841-849. DOI: 10.4194/1303-2712-v17_4_20.
[論文紹介] 吉田和歌子 (M1)
How, M.J., Norman, M.D., Finn, J., Chung, W.S., & Marshall, N.J. 2017. Dynamic skin patterns in cephalopods. Frontiers in Physiology, 8: 393. doi: 10.3389/fphys.2017.00393.
第11回池田研究室ゼミナール 2019年6月27日
[論文紹介] 伊藤魁志 (B4)
Buresch, K.C., Ulmer, K.M., Cramer, C., & McAnulty, S., Davison, W., Mäthgerm L.M., & Hanlon, R.T. 2015. Tactical decisions for changeable cuttlefish camouflage: Visual cues for choosing masquerade are relevant from a greater distance than visual cues used for background matching. The Biological Bulletin, 229 (2): 160-166. https://doi.org/10.1086/BBLv229n2p160.
[論文紹介] 青木彩乃 (B4)
Winandy, L., Legrand, P., & Denoël, M. 2017. Habitat selection and reproduction of newts in networks of fish and fishless aquatic patches. Animal Behaviour, 123: 107-115. https://doi.org/10.1016/j.anbehav.2016.10.027.
第12回池田研究室ゼミナール 2019年7月2日
[論文紹介] 新井萌子 (B4)
Jelbert, S.A., Taylor, A.H., Cheke, L.G., Clayton, N.S., & Gray, R.D. 2014. Using the Aesop’s fable paradigm to investigate causal understanding of water displacement by New Caledonian crows. PLoS ONE, 9 (3): e92895. doi: 10.1371/journal.pone.0092895.
[論文紹介] 石川実紅 (B4)
Sejima, Y., Egawa, S., Sato, Y., & Watanabe, T. 2019. A pupil response system using hemispherical displays for enhancing affective conveyance. Journal of Advanced Mechanical Design, Systems, and Manufacturing, 13 (2). DOI: 10.1299/jamdsm.2019jamdsm0032.
第13回池田研究室ゼミナール 2019年7月11日
[論文紹介] 與那嶺沙季 (B4)
Margheri, L., Ponte, G., Mazzolai, B., Laschi, C., & Fiorito, G. Non-invastive study of Octopus vulgaris arm morphology using ultrasound. The Journal of Experimental Biology, 214: 3727-3731. doi: 10.1242/jeb.057323.
第14回池田研究室ゼミナール 2019年10月29日
[話題提供] 池田 譲 (Prof.)
頭足類研究室に期待されるところ
第15回池田研究室ゼミナール 2019年11月5日
[論文紹介] 岡本光平 (PD)
Williams, T.L., Senft, S.L., Yeo, J., Martin-Martinez, F.J., Kuzirian, A.M., Martin, C.A., DiBona, C.W., Chen, C.T., Dinneen, S.R., Nguyen, H.T., Gomes, C.M., Rosenthal, J.J.C., MacManes, M.D., Chu, F., Buehler, M.J., Hanlon, R.T., & Deravi, L.F. Dynamic pigmentary and structural coloration within cephalopod chromatophore organs. Nature Communications, 10: 1004. https://doi.org/10.1038/s41467-019-08891-x.
第16回池田研究室ゼミナール 2019年11月12日
[論文紹介] 青木彩乃 (B4)
Barretoa, R.E., Carvalho, G.G.A., & Volpatoa, G.L. 2011. The aggressive behavior of Nile tilapia introduced into novel environments with variation in enrichment. Zoology, 114: 53-57. https://doi.org/10.1016/j.zool.2010.09.001.
[論文紹介] 新井萌子 (B4)
Saito, A., Shinozuka, K., Ito, Y., & Hasegawa, T. 2019. Domestic cats (Felis catus) discriminate their names from other words. Scientific Reports, 9: 5394. https://doi.org/10.1038/s41598-019-40616-4.
第17回池田研究室ゼミナール 2019年11月19日
[論文紹介] 石川実紅 (B4)
Battini, M., Agostini, A., & Mattiello, S. Understanding cow’s emotions on farm: Are eye white and ear posture reliable indicators? Animals, 9 (8): 477. https://doi.org/10.3390/ani9080477.
[論文紹介] 與那嶺沙季 (B4)
Alupa, J.S., Hadjisolomoub, S.P., & Crook, R.J. 2014. Arm injury produces long-term behavioral and neural hypersensitivity in octopus. Neuroscience Letters, 558: 137-142. https://doi.org/10.1016/j.neulet.2013.11.002.
第18回池田研究室ゼミナール 2019年11月26日
[論文紹介] 石井凌太 (B3)
Schnell, A.K., Jozet-Alves, C., Hall, K.C., Radday, L., & Hanlon, R.T. 2019. Fighting and mating success in giant Australian cuttlefish in influenced by behavioural lateralization. Proceedings of the Royal Society B, 286: 20182507. https://doi.org/10.1098/rspb.2018.2507.
[論文紹介] 柿本 藍 (B3)
Goumas, M., Burns, I., Kelley, L.A., & Boogert, N.J. 2019. Herring gulls respond to human gaze direction. Biology Letters, 15: 20190405. https://doi.org/10.1098/rsbl.2019.0405.
第19回池田研究室ゼミナール 2019年12月3月
[論文紹介] 諸見里真吏 (B3)
Kotrschal, A., Corral-Lopez, A., & Kolm, N. 2019. Large brains, short life: selection on brain size impacts intrinsic lifespan. Biology Letters, 15: 20190137. https://doi.org/10.1098/rsbl.2019.0137.
[論文紹介] 辻本優友 (B3)
Nahmad-Rohen, L., & Vorobyev, M. 2019. Contrast sensitivity and behavioural evidence for lateral inhibition in octopus. Biology Letters, 15: 20190134. https://doi.org/10.1098/rsbl.2019.0134.
第20回池田研究室ゼミナール 2019年12月10日
[論文紹介] 川島 菫 (D2)
Kano, F., Krupenye, C., Hirata, S., Tomonaga, M., & Call, J. 2019. Great apes use self-experience to anticipate and agent’s action in a false-belief test. Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America, 116(42): 20904-20909. https://doi.org/10.1073/pnas.1910095116.
[論文紹介] 川端律貴 (M2)
Burford, B.P., Carey, N., Gilly, W.F., & Goldbogen, J.A. 2019. Grouping reduces the metabolic demand of a social squid. Marine Ecology Progress Series, 612: 141-150. https://doi.org/10.3354/meps12880.
第21回池田研究室ゼミナール 2019年12月17日
[論文紹介] 櫻井裕真 (M2)
Bertapelle, C., Polese, G., & Di Cosmo, A. 2017. Enriched environment increases PCNA and PARP1 levels in Octopus vulgaris central nervous system: First evidence of adult neurogenesis in Lophotrochozoa. Journal of Experimental Zoology Part B Molecular and Development Evolution, 328: 347-359. https://doi.org/10.1002/jez.b.22735.
[論文紹介] 木本 翔 (M1)
Chen, C.S., Chen, J.Y., & Lin, C.W. 2015. Variation in life-history traits for micro-cohorts of Sepioteuthis lessoniana in the waters off northern Taiwan. Fisheries Science, 81: 53-64. DOI: 10.1007/s12562-014-0831-x.
第22回池田研究室ゼミナール 2019年12月24日
[論文紹介] 石井凌太 (B3)
Damas-Moreira, I., Oliveira, D., Santos, J.L., Riley, J.L., Harris, D.J., & Whiting, M.J. 2018. Learning from others: an invasive lizard uses social information from both conspecifics and heterospecifics. Biology Letters, 14: 20180532. https://doi.org/10.1098/rsbl.2018.0532.
[論文紹介] 辻本優友 (B3)
König, C., Khalili, A., Niewalda, T., Gao, S., & Gerber, B. 2019. An optogenetic analogue of second-order reinforcement in Drosophila. Biology Letters, 15: 20190084. http://doi.org/10.1098/rsbl.2019.0084.
第23回池田研究室ゼミナール 2020年1月7日
[論文紹介] 諸見里真吏 (B3)
Ede, T., von Keyserlingk, M.A.G., & Weary, D.M. 2019. Assessing the affective component of pain, and the efficacy of pain control, using conditioned place aversion in calves. Biology Letters, 15: 20190642. https://doi.org/10.1098/rsbl.2019.0642.
[論文紹介] 柿本藍 (B3)
Ward, A.K.G., Khodor, O.S., Egan, S.P., Weinersmith, K.L., & Forbes, A.A. 2019. A keeper of many crypts: a behaviour-manipulationg parasite attacks a taxonomically diverse array of oak gal wasp species. Biology Letters, https://doi.org/10.1098/rsbl.2019.0428.