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疫学研究

沖縄県本島および宮古島におけるヒトヘルペス8ウイルス(HHV-8)感染率の調査

・ご協力のお願い

この研究への協力はあなたの自由意志で決めてください。強制はしません。また、同意した後でも、いつでも用意された文書にて容易に同意を撤回できます。
次項の各項目をお読みにいただき、賛同されましたら、添付の同意書に署名をお願いいたします。もちろん、この研究によってあなたのプライバシーに関わる情報が公開されることはありません。

 

1.研究の意義と目的

沖縄県、特に宮古島地方においては古典型カポジ肉腫という皮膚腫瘍が他県に比べて多く発症します。この病気はHHV−8(ヒトヘルペスウイルス8型)というウイルスによって生じるもので、高齢者や免疫不全状態の方に多く、主に手足の皮膚に紫色のできもの(斑、結節)が生じます。皮膚以外の症状を来たすことはごく稀ですが、皮膚病変も増加すると痛みやむくみを伴うようになり、琉球大学皮膚科および県内の関連病院等にて治療が必要になることがあります。

当科では「なぜカポジ肉腫が沖縄、宮古島地方に多いのか」を解明したいと考えております。考えられる理由としては、HHV−8の感染率の違い、もしくは民族的な反応性の違い、あるいは他のウイルスも関与など、複数の発症因子が関与する可能性もあります。そのために、まず沖縄県および宮古島地方においてHHV−8(ヒトヘルペスウイルス8型)の感染率調査を行います。

 

2.研究の方法

この研究への参加に同意いただきますと、献血、検診、採血の時に採取した血液のうち余剰となる血液(血清として1ml程度)を使わせていただきます。また併せて簡単な調査票の記入をお願いします。採取した血液は匿名化後、琉球大学皮膚科の研究室にてHHV−8に対する抗体を測定します。

HHV−8抗体の保有率と性別、年齢等を分析し、日本本土や沖縄本島、海外の結果と比較します。本研究の期間は平成26年3月31日までを予定しています。


3. 個人情報の保護:

提供された血液は分析する前に本人と分かるような情報(氏名・生年月日など)を削り、番号をつけます。あなたとこの番号を結ぶ付ける対応表は、琉球大学医学部皮膚科教室において厳重に保管します。

 

4.研究協力の任意性と撤回の自由

この研究へのご協力は自主的な判断によります。ご協力いただけなかったとしても、何らあなたの不利益になることはありません。また一旦同意された後でも、いつでも同意を取り消せます。その場合はあなたに関する検査結果は全て廃棄し、記録には残しません。検体の提供は無償です。

 

5.研究協力の利益および不利益

この研究は対象となる方に対し、この研究に関連した新しい検査や金銭的な負担は一切生じません。 負担は私どもの研究費で賄います。予測される不利益はありませんが、短期的には患者さんに直接的な利益もありません。

協力してくださる患者さんへ、金銭をお支払いすることもありません。

 

6.解析結果の開示

この調査は個人の利益や不利益に直接関与する解析結果とはなりませんので、個人の検査結果は開示いたしません。

 

7.血液の取り扱い

あなたから頂いた血液はこの匿名化された状態で研究に用いられ、保存時にも匿名化された状態で冷凍庫に保管されます。研究終了時やご協力の撤回時にはその匿名化された状態で廃棄され、廃棄されたサンプルからあなた個人の特定に至ることはできません。あなたからいただいたサンプルは本研究以外に使用されません。

 

8.研究結果の公表

この研究の成果は学会で発表され、学術誌に掲載される可能性もあります。その時には、あなたを含めご協力いただいたすべての患者さんは匿名化された状態で発表され、あなたのプライバシーに関する情報が公表されることは全くありません。

 

その他、この研究にご質問等がありましたら下記までお問い合わせ下さい。御自身や御家族の情報が研究に使用されることについてご了承いただけない場合には研究対象としませんので,2014年3月31日までの間に下記の連絡先までお申出ください。この場合も診療など病院サービスにおいて患者の皆様に不利益が生じることはありません。

 

連絡先:琉球大学大学院医学研究科皮膚病態制御学講座 (琉球大学医学部皮膚科教室、電話 098−895−1153、お急ぎでないときはなるべくファックスでお願いいたします。 FAX番号 098−895−1417 粟澤遼子)

 研究責任者     琉球大学皮膚科  教授   上里 博 
  研究担当者     琉球大学皮膚科  准教授  高橋 健造

            琉球大学皮膚科  講師   平良 清人

             琉球大学皮膚科  大学院生 粟澤 遼子 

      

 

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