→はい、ほとんどのホタルの幼虫は、陸上で生活しています。日本には約50種のホタルが生息しています。日本で一番有名なゲンジボタル・ヘイケボタルは幼虫が水の中で生活していますが、日本ではこの2種と沖縄県の久米島で生息しているクメジマボタル以外のホタルは陸上で生活しています。ホタルは世界中に2000種いると言われています。しかし、幼虫期を水中で過ごすホタルは世界的に珍しく、東アジアにしかいないと言われています。
水中で生活するホタルは、カワニナなど水中の貝類を食べていますが、陸生のホタルもやはりカタツムリなどの陸生貝類を食べます。また、ホタルの中にはミミズやヤスデを食べる種もいます。
〜ゲンジボタルは変わり者だった〜
→はい、確かに北アメリカに生息するHoturisというホタルのメスは、ユニークな方法で狩をします。ほとんどのホタルは、成体になると餌を捕らなくなりますが、こいつは成体になってもメスが狩をする珍しいホタルです。Hoturisのメスは、他の種のメスホタルの発光を真似して、その光によってきた別種のオスのホタルを捕食します。
Hoturisのメスは何種類ものホタルの発光を真似でき、いろいろな種のオスを食べているそうです。
〜どこの男も夜の光には弱かった〜
→はい、確かに毛抜きが得意なアリがいます。沖縄に生息するハナナガアリは、フサヤスデを専門に餌にしているのですが、食べる前に邪魔な毛を大顎を使って全て抜きます。
フサヤスデは原始的なヤスデの仲間で、一般のヤスデと異なり堅い外骨格を持ちません。その代わりに、この体毛によって捕食されるのを防いでいます。ちなみに、フサヤスデは体毛の他に、さらに尾端剛毛を持ち、これを相手に発射することによって毛を絡ませる防御策も持っています。
〜アリは下ごしらえを怠らない、まじめな料理人(蟻)であった〜
→はい、確かに普段野外で見られる働きアリは全てメスです。雄は繁殖期にだけ出現し交尾をしてすぐに死んでしまいます。そのため、巣作りや餌集めなどの労働は全てメスである働きアリによって行われます。種にもよりますが、働きアリにも卵巣があって卵を産むことができます。その卵は未受精卵なので、生まれてくるのは雄となります。
アリの中には単為生殖(つまり全ての固体がおそらくクローン)をおこなう種も知られており、このような種では交尾が必要ないので雄はほとんど出現しません。まさにアマゾネス社会。ちなみに、アリよりもゴキブリに近いシロアリでは雄の働きアリも存在します。
〜働き者のアリの社会では雄はヒモだった〜