立地
与那フィールドは,国頭村与那~伊地に広がる「演習林」と,国頭村奥に位置する「里山研究園」から構成されています。
演習林
面積 | 318.38ha |
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緯度経度 | 26°45′N |
標高 | 20~380m |
イタジイやイジュが優占する,亜熱帯性常緑広葉樹林が広がっています。大半が戦後までに強度利用された二次林ですが,奥地には極相状態に近い森も広がっています。また,約1割の森林は人工林などに転換されています。生物では,ノグチゲラやヤンバルクイナなども生息しています。
里山研究園
面積 | 9.67ha |
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緯度経度 | 26°50′N |
標高 | 160~230m |
演習林と同様にイタジイやイジュが優占する二次林が中心ですが,中学校跡地の周辺に位置するため,人為活動の影響がより色濃く残っています。また,周辺には茶畑やミカン畑が点在しています。こちらでも,ノグチゲラやヤンバルクイナなどが確認されています。
沿革
与那演習林
与那演習林は、昭和29年,米国民政府財産管理官より無償無期限での使用権が許可されたことに始まります。以降,昭和32年の管理権の委任,琉球政府との間の立木払い下げ業務に関する分収契約の締結等を経て,昭和45年には琉球政府主席から経営に関する一切の権限が認可されました。その後沖縄の本土復帰に伴い,琉球大学は国立となり,昭和48年からは沖縄県との間に借地契約が締結され現在に至っています。
里山研究園
里山研究園は、元・奥中学校の敷地です。同校が集落内の奥小学校に統合されたため,昭和40年に国頭地区教育委員会(当時)から琉球大学に敷地が寄贈されました。かつては「奥試験地」と呼ばれていました。
平成14年4月1日,農学部附属農場と演習林が統合され,農学部附属亜熱帯フィールド科学教育研究センターとなりました。現在,大学構内の農場と構内苗畑(上原研究園に改称)は千原フィールド,国頭村の演習林と奥試験地(里山研究園に改称)は与那フィールドと呼ばれています。