ホリデイ・トレッキング・クラブ

Column                

沖縄観光

2024.3.13

上田 奈緒 

 
  
 沖縄といえば首里城が有名ですが、他にもたくさんの城跡があり、一部は琉球王国のグスク及び関連遺跡群として世界遺産に登録されています。今回はその中の一つ、中城城跡に行ってみました。 中城城跡は丘陵地に位置し、広大な石積みの城壁が残る城跡です。見晴らしが非常によく、東シナ海や中城湾を望むことができます。城壁は琉球石灰岩でできており、場所によって石積みの方法が異なっているそうです。曲線状の城壁や、アーチ型の門が石積みで精巧に作られておりかっこよかったです。たまたま事前に護佐丸歴史資料図書館に行っていたのですが、かつての城主である護佐丸の半生を知ることができ、中城城跡の見学がより面白く感じられました。また、中城城跡の近くには国指定重要文化財の中村家住宅があります。沖縄の古い住居建築を見学でき興味深かったです。 皆さんもぜひ行ってみてください。

とある一日

2023.10.31

仲田 桜子

 
   
 

   研究室での様子を書いてみたいと思う。今日は卒論の動画解析を進めていた。大体午前中2時間ほどモニターと向き合う。その後お昼ご飯を食べて、午後からぼちぼち作業をする。疲れたらホワイトボードに落書きをしたり、ビーズでお花を作ったり、お散歩したりして気分転換する。そしてまた作業に取り掛かる。左隣の田中氏は明日の論文ゼミのパワポ作りに忙しくしている。田中氏は今日徹夜する気だな、ヤモリの鳴き声にうるさい!と吠えている。右隣の山田氏はよく味噌汁やお菓子をくれる。土日には知育菓子を一緒に作って食べた。私たちのコミュニケーションにおいてお菓子は必須である。山田氏の机はちいさいもの達で大変にぎやかで、疲れたときにぼーっと眺めたりする。そんなこんなしているともう20時である。明日も頑張りたいと思う。


皆さんはゲームをすることがあるだろうか?

2023.10.26

 嚴 丞鎬

 
    皆さんはゲームをすることがあるだろうか?私は非常にゲームが好きで、様々なゲームをしている。しかし最近はゲームソフト一本の価格が上がっており、なかなか購入に渋ってしまう。そんな中でも自分が好きなゲームが一本ある。「Bloodborne」である。2015年にSCEI(現在のSIEI)から発売されたゲームで、フロムソフトウェアが製作を手掛けている。このゲームの面白いところは守るということはしない点だ。実際、相手の攻撃に抵抗できる手段は躱すか、銃で迎撃するかのどちらかである。銃で迎撃できれば敵に対して大きなダメージを与えることも可能である。ただその分失敗すればその分攻撃をもろに受けてしまうが。ただ回避時のモーションやステップのモーションが非常にスピード感があり、戦闘そのものもスタイリッシュである。さらに武器がメインの攻撃武器が変形するのもなかなかに好きである。「男子はこういうのが好きなんでしょう?」を体現したような変形時の所作と、変形時の武器の動きに感服してしまう。これだけで多分酒が飲める。要は厨二感にあふれていて、男心はくすぐってくるのだ。
   そんな「Bloodborne」はPS4でのみ発売されている。PS4を持っている方がいればぜひやってみてほしいと思う。


夏休み

2023.9.25

山田 麻央

 

   今年の夏は実習の夏、と言っても良いくらいに、多くの実習期間を現在進行形で過ごしている。「大学生活最初で最高の充実した一年にする」と今年度で沖縄生活を終える予定の私が春先に決心したことによる。これには、感染症の蔓延により、入学の際から大学生活が制限されたことも少なからず関与している。
 これまでの実習では、普段の生活の中で経験することのない、数えきれないほどの学びや苦労、感動、出会い等々があった。どれもかけがえのないもので、私の人生に様々な影響を与え始めている。まだまだ世界は広くて、知らない輝きに溢れていて、やりたいことがまた増えてしまった。でも、どうしようもなくワクワクが止まらなくて、この思いが胸にあるうちは、この先どんなことがあっても何だってできる気がする。そんな風に思えた。それから、出会ってくれた全ての人・ものに感謝の気持ちでいっぱいになった。
 実習への不安より楽しみが大いに勝る私も、普段とのギャップから思いがけず困難に陥ることもしばしばある。しかし、それも実習の一つの醍醐味となる。その時その場所でしかできない経験は何ものにも代え難いものであると私は思う。だからこそこれからも、今やるべきと思ったことを大事に生きていきたい。


アオリイカ卵サンプリング

2023.8.23

大川 桃子

 

       

  8月某日、アオリイカの卵のサンプリングに出かけた。これまでに何度か卵を探しに来ていたが採集できる状態の卵が見つかっていなかったため、卵があることを祈りつつ研究室をあとにした。天気にも恵まれ、いざ海へ。水温もちょうどいい。1時間ほど泳いで採集できそうな卵を見つけた。早速採集に取り掛かるが、思っていたより深いところにあり、2人がかりでの採集でも苦戦した。研究室に戻ると卵の数のカウントと卵用の水槽のセットに取り掛かる。今後は卵の発達を観察しながら、無事に孵化してくることを願う。
  サンプリングの楽しみは、様々な海の生き物に出会えることもあるが、やっぱり美味しいものを食べに行くことだろう。ある日はてんぷら屋さんで昼食を。アーサーてんぷら、もずくてんぷら、紅芋てんぷらといった沖縄ならではのものから定番のイカや魚、野菜など多くの品物がある。サンプリングの成果に関わらず頑張った自分へのご褒美と思って美味しくいただこう。


Self introduction

2023.7.12

Steven Michael Southworth

 
      My name is Steven Michael Southworth and I was raised in the United States, however since graduating from The Citadel, Military College of South Carolina in 2012, I have live more intermittently abroad than stateside as an administrator. My research at my undergraduate was focused on the correlation between leadership in sports and in the military.  Building off of my fascination for animal behavior, I will be driving my focus toward Schooling behavior with squid utilizing all aspects from mechanoreception to ontogeny.   
 
      I am happily married to a wonderful wife who has brought to my life a golden doodle and a human son.  All three of them have taught me to never give up and have fueled my desire to know more about the world.  
 
      We have been on this planet for so many years with success, a large part of that is our ability to understand our environment and be good stewards to our planet. I look forward to understanding more about our underwater neighbors and exploring their different ways of success in the ever challenging and rewarding planet.


炭水化物を求めて

2023.7.7

信田 直希

 

「金がないなら海にが行くさ魚があれば生きられる」とは言うが、炭水化物無しにヒトは生きられない。そこで山に入るわけだ。狙うは、ヤマノイモ科ヤマノイモ属。その名も、大薯。
 茂みを観察すると、立ち木に絡みついたツルと、ヤマノイモ類特有のハート形をした葉が目に入る。特筆すべきはその葉の大きさで、本州で所謂「自然薯」と呼ばれる種の数倍の面積を持つ。目に入る中でもひときわ太い株を狙い、ツルを根本までたどる。ここを掘ればイモにありつけるのだ。大薯の素晴らしいのはその堀り易さで、浅い位置に大きなイモをつける。今回も数分で十分な大きさのイモを得ることができた。調理法だが、どう食べても旨い。勿論毒性はないので、普通の山芋として調理すれば問題ない。短冊切りにして出汁醤油で食べてもよし、素揚げに塩で食べてもよし、すりおろしてどんぶりにしてもよしだ。すりおろすと分かるが、通常の山芋とは比較にならない粘りがある。出汁等で伸ばさずに食べると窒息しそうな程である。大薯を食べる際は注意してほしい。
 大薯の旬は冬場である。興味を持たれた方は、ぜひ試してみてはいかがだろうか。筆者は購入したことはないが、一応市場にも流通しているらしい。


坊ちゃん

2023.6.29

池田 譲

 

 
 
 松山市で開かれた学会に呼ばれ、伊予国を訪ねる機会を得た。松山といえば夏目漱石の小説『坊ちゃん』の舞台として有名だが、当の漱石自身が松山に教師として赴任した経験をもつ。学会の会場となった道後温泉に着くと、坊ちゃん列車と称する路面電車が街の中心部に置かれていた。何とも可愛らしい小型の蒸気機関車が先頭にあり、渋い緑色で車両が彩られている。『坊ちゃん』の中には、松山の中学教師となった主人公の坊ちゃんが、蒸気機関車に乗って温泉へ出かけるシーンが描かれている。その温泉は道後温泉であろうが、坊ちゃんもこの列車に乗ったのだろうな、などと空想を膨らませた。もっとも、小説はフィクションなので真偽のほどはわからない。
 坊ちゃんが松山で下宿した先は骨董屋で、そこの主人の名が「いか銀」である。彼の名前の「いか」は私が研究対象としている「烏賊」ではなく、どうもイカサマのいかのようだ。ともあれ『坊ちゃん』に「いか」という音が出てくることは面白い。
 体色をパッと変えて相手を騙すイカも案外イカサマをやっているのかも知れない。そう考えれば、いか銀もイカも似たもの同士ということになるだろうか。温暖な四国の街を歩きながら、そんなことを考えた。


エギング

2021.1.8

木本 翔

 

  「エギング」という釣りの技法をご存じでしょうか。エギングとは、「エギ」と呼ばれるエビを模した疑似餌を用いて、主にイカやタコを狙う釣りの1種です。
 エギは、主に魚を狙う疑似餌とは様々な部分で異なります。例えば、針に返しがついていないこと、「しゃくり」と呼ばれる技法を用いて、エビがぴょんぴょん海中をはねているような縦方向と横方向の動きでイカを誘うことなどです。針にかかったイカは、体内に取り込んだ水を漏斗と呼ばれる器官から水を勢いよく噴出し、後方に逃げようとするため、針に返しがついていなくとも釣りあげられるのです。また、この釣りではイカタコ以外は釣れず、もし他の魚種がかかったとしても、針に返しがついていないので逃げられることがほとんどです。そのため、イカ釣りはボウズの日(釣れないこと)が多く、さらに、シーズンが冬で環境的にもきついことから「修行」とよく呼ばれます。
 ここまで話を聞いていると、何が楽しくて釣りに行くのかと思う方もいるでしょう。釣りのイメージとしては、「釣れないと楽しくない」「暇な時間が多い」ではないでしょうか。確かにそれは否めません。しかし、だからこそ釣れた時の喜びは大きくなりますし、ボーッと海辺で過ごすのもなかなか悪くはありません。今追われているすべてのことから解放され、頭の中をリセットできるこの時間が私は好きです。また、釣れたてを食べられるのは釣り人の特権です。特に、エギングで釣れるアオリイカは「イカの王様」と呼ばれるほど美味で高価に取引されています。市場に出回ることも少なく、これが本当に美味で釣人を虜にしてしまうのです。
 我々イカ釣師は、雨の日も風の日も釣りに出かけます。しゃくり続けた者だけがイカと出会うことができる。だから今日も釣りに行く。まだ見ぬイカと出会うために。